2024年。本当の意味での必要な地方創生策とは?
旅先で出会った小松市の方々。左上から「日本料理 なか乃」の女将、「割烹鮨 米八」の女将、和菓子屋「御朱印」の大将、左下から小松九谷工業協同組合理事長の宮本 雅夫先生、嘉永年間創業 手打ち蕎麦と乾物のお店すみげん店主、「長保屋茶舗」店主
東京での記者発表だけでは見えない、小松市の持つ芯(真)の部分=ポテンシャルを、実際に足を運んで訪問してからこそ気づくことができた。それは地元を盛り上げようとする若い世代や文化を引き継ぐ2代目、3代目以降の子孫の存在だ。人口急減・超高齢化という大きな課題は決して小松市だけではない。それは東京、いや日本全体の問題である。そしてその問題を解決するには数百年単位の月日がかかるであろう。長い目で、未来と今を結ぶ時間軸を俯瞰してみたときに、この小松市の希望の光は一番最初に書いた通り「人」である。
「マスメディア」が地方創生に影響をもたらすか? それはメディアの責任者である私自身がメディアを否定するのは矛盾をはらんでいると思うが、答えは「NO」である。地方創生において重要なキーマンとなるメディアは「人」であるべきだと強く感じた。それは、小松市には本当に素晴らしい人々がたくさんいるからだ。「人」が「人」をしっかり発信し、世界につなぎ、そして次の「輪」を広げていく。
時間がかかってもいい。小松市を盛り上げようとする若い担い手たちが一人一人手を取り合い、輪を作っていく。それがこの街の礎を、新しく堅固なものにしていくであろう。私自身も、その輪の一人として本記事を執筆させていただいた。本来であるならば「GODIVA café」との取り組みやメニューについて初めに書くべきであろう。私がこの記事を通じて伝えていくべきことは、その裏側にあるストーリーや目にした景色。この記事を読んだ人がその景色を一瞬でも想像できれば、真の意味で“メディア”として成功であろう。
ここまで読んでくださった皆さんは、この小松市の取り組みをどう感じたでしょうか? また地方創生の本当の意味での今必要なこととはどんなことでしょうか? この記事を読んで皆さんの意見を、反対意見でも賛同意見でもかまいません、ぜひお聞かせください。
【共同開発メニューの提供期間】
2024 年 6 月 21 日(金)~8 月 31 日(土)
〇参加料亭・旅館
料亭 一浪、日本料理 梶助、料亭 小六庵、和餐 伸、安宅の関 長沖、日本料理 なか乃、料亭 まつ家、割烹鮨 米八、あわづ温泉 喜多八
Photo&Writing/坂井勇太朗(ufu.編集長)