アートとエンターテインメントを楽しむ韓国のホテルで、旅にアクセントを

韓国への旅では、観光地だけでなく、新たなデスティネーションとして芸術に浸れるホテルステイで感性を磨きたい。知性を刺激し、最新のアートが堪能できるホテルを紹介する。(取材協力:韓国観光公社)

最新のアートを楽しむ「インスパイア エンターテインメント リゾート」

2024年3月5日にグランドオープンを迎えた「インスパイア」は、北東アジアのハブ空港である仁川国際空港に隣接している。ソウルの中心地からも車で約1時間というアクセスの良さだ。

ショッピングモールや15,000席を誇る韓国初の多目的パフォーマンスアリーナを併設。筆者が宿泊した当日は、男性アイドルグループ「SHINee(シャイニー)」のライブで盛り上がりを見せていた。

世界的ロックバンドの「マルーン5」がオープン記念のコンサートを行ったほか、今後アイルランドの男性ボーカルグループ「Westlife(ウエストライフ)」によるライブが開催される予定だ。


館内にたたずむ大きな木のようなオブジェ


華やかで高級感のあるフロントとロビー

ホテル内は様々なエンターテインメントの設備が充実しており、人を飽きさせないが、中でも人気なのが全長150メートルの没入型デジタル・エンターテインメント・ストリート「オーロラ」だ。


その場一帯を緑に囲む「オーロラ」

30分ごとに上映される「アンダー・ザ・ブルー・ランド」では、大きな群れを成したクジラやクラゲ、マンタが頭上を悠々と泳いでいく。


大きな天井を駆け抜ける海の動物たち

時間の経つのも忘れて見入ってしまう。韓国ステイの忘れられない思い出に、贅沢(ぜいたく)とちょっとした刺激を。

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アートを探しにホテルを散策 「パラダイスシティ」


パラダイスシティの外観

オープンから7周年を迎える本格的な“アートテインメントリゾート”「パラダイスシティ」。仁川国際空港から徒歩15分という好立地で、 ホテルでありながらアートギャラリーとしても楽しめる。ホテル敷地内の随所に展示されたアート作品の数はなんと3,000にものぼる。


ロビーに置かれたダミアン・ハーストの「Golden Legend」

まず最初に客をロビーで迎え入れてくれるのは、まるで空から舞い降りてきたような作品「Golden Legend」。生と死、神話と科学などをテーマに創作活動を続けてきたイギリスのアーティスト、ダミアン・ハーストによるものだ。


ロビーの先に広がるWOW SPACEには草間彌生による「Great Gigantic Pumpkin」

続いてずっしりと安定した形で抜群の存在感を放つのが、日本が誇るアーティストの草間彌生による「Great Gigantic Pumpkin」。 ホテルではよく待ち合わせ場所として使われ、多くの人が集まるスポットだ。


草間彌生の作品「Great Gigantic Pumpkin」

自らのカタルシスである水玉であふれたカボチャは草間の代表作で、1994年、瀬戸内海にある直島でのパブリックインスタレーションに始まり、世界のさまざまな場所に置かれており、今やなじみ深いアートとなってきている。そんな作品も海を越え、異国で出会うと、どことなく安心感さえ覚えてしまう。


切り替わる照明と伝統音楽が織りなす世界を堪能できるパラダイスウォーク

ホテルと、レストランやショップなどが入ったショッピングアーケード「プラザ」をつなぐパラダイスウォークは、韓国の伝統色に切り替わる照明と伝統音楽が織りなす異世界・異次元のアート。伝統とモダニティが出合う場所だ。

プラザの吹き抜けスペースには、アメリカの人気アーティスト「カウズ」の作品「トゥギャザー(Together)」がそびえ立つ。この作品は、6メートルの木を用いたという迫力でありながら、木製ならではの温かい雰囲気で施設全体を包みこむ。


6メートルの木を用いた「カウズ」による「トゥギャザー(Together)」


2階からの眺めでも迫力のある「カウズ」による「トゥギャザー(Together)」

外へ出てみると、韓国のメディアアートを代表する作家イ・ヨンベクによる「Goethe」。旅行かばんの上に腰掛け、望遠鏡で遠い未来を見つめる人間の姿を、立体ピクトグラムで造形化した作品だ。旅人である我々の視線をとらえて、想像をはるか彼方へと誘う。


外庭のSky Parkにはイ・ヨンベクによる「Goethe」

今回、紹介できたのは3,000あるアートのうちのごく一部。ぜひホテルを散策して、お気に入りのアートを探してほしい。

・軽井沢の一軒家レストランで、軽やかな夏のフレンチに舌鼓
・涼しい北海道の夏の夜に、旬のメロンとシャンパンを