20代のとき、腹痛に悩まされた結果、通勤途中に吐いてしまい胃炎が判明。検査では、胃潰瘍(いかいよう)になりかけているとまで指摘されました。理由はストレス。私の胃炎との付き合い方について紹介します。

腹痛に悩まされた社会人生活



会社員として働いていた20代のころ、毎日おなかが痛くてたまりませんでした。胃のあたりが痛くなり、仕事中も気になっていました。

新卒で入社した同じ部署の男性同士の仲が悪く、男性の1人がもう1人の男性を叱責していたこともあり、職場環境はいい雰囲気ではありませんでした。説教の声が聞こえてくるたびに、胃がとても重く感じます。ただ、我慢できない痛みではなく、鈍い痛みだったので放置していました。私自身、もともと胃腸があまり強いほうではなく、社会人生活にも慣れていないのだろうと思っていたため、市販薬の漢方胃腸薬を飲みながらやり過ごしていたのです。

ですが、2カ月ほどしたある日、通勤途中、電車に乗っていたときに吐いてしまいました。終着駅に着く前でしたが、周りの人は誰も助けてくれず……。吐いた後、駅に停車したタイミングで車掌に伝えに行きました。これまで胃が重くても薬を飲みながら生活をしていましたが、吐いてしまったため、医師の受診を決断。かかりつけ医を訪れました。症状を話すと、X線検査をして診察してもらうことになりました。

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医師の診断は「胃炎」、そして…



診断の結果は胃炎でした。X線で、胃が炎症を起こしていることがはっきりわかったそうです。そして、医師から言われたのは「胃潰瘍(胃の粘膜がただれ、胃壁が深く傷つき、みぞおちの痛みや吐き気などの症状が出る病気)になっていなくてよかったね」の言葉。あと少しで、胃炎の症状が進み、胃潰瘍になっていたかもしれなかったようです。

胃炎は、胃の粘膜が炎症を起こしている状態で、いつも感じていた胃の痛みのほか、吐き気の症状もこの胃炎によるもの。そして、胃潰瘍は、胃炎の進行により起こることもあり、あまりひどい状態なら手術になることもあったようです。胃炎には、急性胃炎、慢性胃炎の2つがあり、そのとき、私は慢性胃炎になっているとも言われました。

原因はストレスに睡眠不足、疲労や生活習慣の乱れなどがあり、明らかに私の場合はストレスだったのだろうと思いました。医師から言われたのは、胃を傷つける生活をしていると、胃がんになる可能性もあるそうで、早めに受診できてよかったとのこと。胃潰瘍になると、薬の服用は長期間になりがちと医師から言われました。胃薬など複数の薬を処方され、治るまで1カ月ほどかかり、その期間は食事をすると胃がひきつる感じもありました。