銀座ホステスが明かす、キャバ嬢のLINEを“既読無視”するべき理由

 大人の社交場・銀座のクラブにホステスとして勤めているみずえちゃんと申します。7月になりましたね。今月で35歳になります。お祝いしてくださるお殿様を大至急募集中です。好きな飲み物はシャンパンです。

 その傍ら、ライターとしても活動しており、これまでに私がお酌をさせていただいたおじさま方との実体験をもとに、夜遊びやモテに関する情報を発信をしています。

◆その返信、ちょっと待った

 

 夏のボーナスが支給された頃でしょうか。懐が温かくなると、キャバクラ遊びもますます捗ることでしょう。せっかくキャバクラで遊ぶのですから、皆さんには存分にモテていただきたいところです。

 お気に入りのキャバ嬢とLINE交換ができたそこのあなた。おめでとうございます。さっそくやり取りを楽しんでいらっしゃる皆さんには申し訳ないのですが、彼女からのLINEは全て既読無視してください。

 LINEのやり取りを楽しみたいのであって、彼女と恋仲になりたいとかそんな大それたことは考えていないんだ、という方はどうぞ返信を続けてください。ですが、キャバ嬢を口説き落とすつもりで挑むのでしたら、その返信はしないのが正解です。

「キャバ嬢を惚れさせるLINE術」などを鵜呑みにするのはよしましょう。なぜならそんなものは存在しないからです。

 今回はキャバ嬢のLINEを既読無視すべき理由を解説したいと思います。

  

◆キャバ嬢のLINEは全て〇〇です

 言わずと知れたことですが、キャバ嬢のLINEは全て営業です。繰り返しご指名いただき、ご来店いただくために私たちは皆さんにご連絡をさせていただいております。ええ、ええ、いつもありがとうございます。恐縮です。

 ですので、返信は不要です。ご来店、同伴していただく際にのみ、予約のご連絡をいただけますと幸いです。返信がないからといって、私たちが落ち込むことや、皆さんに嫌われてしまったんじゃないかと心配したりすることは一切ございません。お店をご利用いただき、元気なお顔を見せていただくのが一番嬉しいのです。

 X(旧Twitter)や、有料noteなどで目にする「キャバ嬢を落とすLINE術」などですが、あまり鵜呑みになさらないことをおすすめします。なぜなら、LINEで女の子とどうにかなれるような男性というのは、ごく一部の超限られたイケメンのみだからです。

 あなたがオダギリジョーでも高橋一生でもないただのおじさんである場合、お金の力に頼るのが手っ取り早いでしょう。

「キャバ嬢を落とすLINE術」というのは、一部のキャバ嬢(たぶん可愛くない)と、たまたま数回無料でスケベできた、などを成功体験として大発表しちゃっているヤバいおじさんか、そもそもハナから弱いおじさんを騙すつもりでデタラメなことを言っているヤバいおじさんが書いているので、そういう心づもりで読んでください。

◆嫌われてしまうLINEの例


 さて、イケメンというのはイケメンなので、何をやっても大概のことは喜ばれます。一方、ただのおじさんというのはただのおじさんなので、イケメンの真似をしてしまうと嫌われるのは当然で、最悪の場合は怖がられます。お気を付けあそばせ。

 ここから先はキャバ嬢に嫌われるLINEの例を具体的に解説してみたいと思います。

◆①終わらないラリー

 

 仕事のできるキャバ嬢ほど、LINEがマメです。繰り返し繰り返しお客様の目に触れ、名前を覚えていただき、ひいてはご来店に繋げたい。そのためにLINEでご連絡をさせていただくわけです。けっして趣味でやっているわけではございません。

「おはよう」「今日は三宮で会議だよ」「今からお風呂に入るよ」など、無限に続くラリーにも彼女たちは快く応じてくれますが、余計な仕事を増やさないで欲しいなあ……というのが正直なところでしょう。

 彼女はキャバ嬢で、皆さんはお客様です。ボーイフレンドでもお友だちでもございません。肝に銘じてください。

◆②メンヘラる

 


 キャバ嬢から「お食事に連れて行ってください」とLINEがあった場合、それは同伴のお誘いです。ここで「ランチならイイよ」「土日ならイイよ」と返信するのは不粋です。わかっていないボウヤにも程があります。

 20歳も30歳も年下の女の子が無料でランチや土日のデートに応じてくれるとしたら、新興宗教か怪しいセミナーの勧誘、もしくは高い水などを買わされるんだと思っておいたほうがいいです。そうやって無防備に無邪気にホイホイとランチに出かけるから“頂かれる”のです。肝に銘じてください。

 ただ、日頃よほどお世話になっているお客様、もしくは太客に育ちそうなお客様に対してのみ、ランチや土日のデートにも応じるキャバ嬢はいるかもしれませんね。

 え?「どうせ俺は客なんだろ」「どうせ金づるなんだろ」ですって?メンヘラなことを言うのはよしましょう。メンドクサイです。

◆③駆け引きを試みる

 大好きな彼女の気を引きたくて「今日はクラブ〇〇(他店)へ行ってきたよ」「来週は〇ちゃんと同伴です」と、他の女性の影をチラつかせるような内容のLINEを送る男性もいらっしゃるようです。

 はっきり申し上げて、逆効果です。恋の駆け引きは同等、もしくは格下の相手にしか通用しません。皆さんが追いかけていらっしゃるのは、20も30も年下の、今を時めくキャバ嬢です。社会的な地位や総資産の額では皆さんに劣るかもしれませんが、恋愛市場においては、若くて可愛くて、しかも女だっていうだけで圧倒的に強者なのです。

 悲しいけれどそれが現実です。アンポンタンな駆け引きはよして、彼女に首を垂れ、ひれ伏すのが最善でしょう。とっとと同伴して、シャンパンをおろしてください。

◆④際どい下ネタ


 お酒を飲んで気が大きくなると、ついつい女の子にイヤラシイことを言いたくなるおじさんもいらっしゃるようです。会社の後輩や取引先の女の子にスケベな内容のLINEを送ってしまうと大問題ですが、飲み屋のお姉さんは鼻で笑って忘れてくれるので安全です。

「朝ならバイアグラなしでも大丈夫です!」「踏みつけてください」「体力には自信があります」「子種ならいくらでも提供できます」などなど、私たちの元へは日々トンチンカンなLINEが届きます。

 ロッカールームで晒しものにさせていただくことはあるかもしれませんが、同僚たちも鼻で笑って忘れてくれるでしょう。ご安心あそばせ。

 とはいえ、「いやん!素敵!」とは絶対にならないので際どい下ネタはよしておくのが無難です。

◆休日に返信がある=脈ありではない

 最後に。休日にキャバ嬢へLINEを送るのは得策ではありません。

 遊び慣れているお客様は、土日・祝日にキャバ嬢に連絡をする=不粋なことであると、しっかり心得ていらっしゃいます。「僕らが休んでいるってことは彼女たちも休んでいるんだよな……休日に仕事をさせちゃ悪いや」となるわけです。

 ところがどっこい。ボウヤたちときたら、我々が昼寝をしていようと彼氏とイチャイチャしていようとお構いなしです。私は超マメなのでLINEには返信しますが「あらあら不粋なオトコがいるもんなのね〜」というのが正直なところ。ただし、ご予約のご連絡でしたら24時間365日いつでも大歓迎ですよ。

 何度も申し上げますが、彼女はキャバ嬢で、皆さんはお客様です。ボーイフレンドでもお友だちでもございません。

◆課金してなんぼ

 今回は「キャバ嬢のLINEを既読無視するべき理由」を解説しました。皆さんが追いかけていらっしゃるのはキャバ嬢です。まずはお店を利用し、シャンパンで勝負してください。話はそれからです。

 くどくどとLINEの返信を続けるのは得策ではありません。しこたまお金を使うのが、結局のところは1番の近道なのです。だって相手はキャバ嬢なのですから。

「どうせ俺は客なんだろ」「どうせ金づるなんだろ」など、つまらないことを言うのはよしましょう。20も30もおじさんなんです。無課金で戦うアホがどこにいるのでしょうか。むしろ課金しまくってオトナの力を見せつけてやるべきなんです。

 それがおイヤなら、どうぞ相席居酒屋へ行ってください。女性は無料で食事が食べ放題だそうですね。健闘を祈ります。

<文/みずえちゃん>

【みずえちゃん】

1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989