私の母は、結婚してから義両親(祖父母)との同居生活を送ってきました。それまで特に大きなトラブルなく過ごしていたのですが、あるときから義妹(叔母)が頻繁に実家に子どもを連れて来るように。そして、叔母の問題行動はこれだけではありませんでした。長年、叔母との関係性に悩んだ母のエピソードをご紹介します。

毎週末やってくる叔母の子ども

60代の母は、20代後半で結婚して以来、父の実家で同居生活を送ってきました。出産した後もフルタイムの仕事に復帰し、仕事・家事・育児を頑張っていた母。専業主婦だった祖母に子育てを助けてもらいながら、大きなトラブルなく生活を送っていました。

しかし、母には1つ気がかりなことが。それは、叔母との関係でした。叔母は母が嫁いだ当時は実家に同居していましたが、5年くらいたったころに結婚し家を出ました。同じ町内にある団地で暮らし、1年おきぐらいに子どもを5人出産。叔母は子どもが生まれてから、事あるごとに実家に子守りを頼むようになったのです。

叔母の長男が小学生になり、サッカークラブに入ってからは、毎週のように土日は早朝から夕方まで下の子たちを預けるようになりました。叔母の子どもの世話は主に祖母がおこなっていたので、家事の負担はあまり増えませんでしたが、フルタイムで働き土日が唯一の休みだった母は、「家が騒がしい」「休みの日くらいゆっくりしたい」と思っていたそうです。

しかし、叔母は自分が住んでいる団地では狭く、騒音も気になるとのことで祖母を頼り続けました。祖母も、自分の娘に頼られるのがうれしいようで、叔母に子守りを依頼されると家族に相談もなく「いつでも来なさい」と返事をしていたようです。

(広告の後にも続きます)

いつになっても働かない叔母

叔母は、「住んでいる団地が狭い」「騒音が気になる」と言いながら、引っ越しも仕事もすることはなく、専業主婦を続けていました。そして母は、叔母を心配していた祖母が定期的にお金を渡していることに気が付いたのです。祖母は働いていないので、年金暮らしでした。家計をまとめていた母は、「もう少し生活費を入れてほしい」と祖母に話したこともあったそう。しかし、祖母は生活費を増やすことはせず、叔母のためにお金を使っていたのです! 叔母は仕事に就かず、祖母にお金をもらい続ける生活を何年も続けていました。

そして、叔母の長男が高校生になるころ、叔母は祖母からのお金では足りなくなったのか、父と母のところへ「お金を貸してほしい」と相談してきたのです。母は、叔母が今まで祖母からさんざんお金をもらっていることをよく思っていなかったので、正直「お金を貸したくない」と思っていました。しかし、父は実の妹に頼られた手前、断り切れません。必ず返すことを条件に、叔母にお金を貸すことにしたのです。