夏は恋の季節、そこで過去5万本の記事より反響の大きかった恋にまつわる記事をピックアップ!(初公開2022年10月22日 記事は取材時の状況) * * *
こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
僕はLINE公式サービス『トークCARE』にて、年間約1500件のペースでチャット恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。
相談者のなかには小学校や中学校の教壇に立つ現役教師という方も少なからずおりますが、聖職者と呼ばれることもあるとは思えないようなゲスな男性教師と、関係を持ってしまった女性教師も……。
今回は数年前までとある離島で小学校の先生をしていたという山田香菜さん(29歳・仮名)が、離島で出会った最低教師のエピソードを赤裸々に語ってくれました。
※この記事は本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。
◆10歳ほど年上の頼りになる男性教師に恋をした
某離島の小学校に任期3年で赴任していた香菜さん。
「そこまで小さな島ではなかったので、小学校の教員の定数は13人。半分ぐらいが独身者で、よく独身の先生同士で男女分けへだてなく飲み会を開いていましたね。居酒屋に行くこともあれば、誰かのアパートでゲームしながら宅飲みするなんてこともありました」
香菜さんにいろいろと教えてくれた10歳ほど年上の下谷恭二さん(仮名)という先輩教師がおり、ほのかに恋心を抱いていたそうで……。
「けっこう飲み会はしていたんですけど、不思議とあまり恋バナにはならなかったので、下谷先輩に彼女がいるかどうかもずっと聞けずにいたんです。でも赴任2年目のある日、先輩の部屋に独身の先生が集まって『マリカー』(マリオカート)をする約束をしていたんですけど、他の先生は用事で遅れていて二人きりだった時間帯があって。
それで意を決して恋人がいるかどうか尋ねました。すると先輩は『いるよー』と即答。私はあからさまに落胆した表情を出してしまったんですが、そんな私を見て先輩が『でも彼女は本土で遠距離だから、もうずっと別れそうな感じでいつ自然消滅してもおかしくない』って言うんです」
◆「好きです」と告白して関係を持ったものの…
その下谷先輩の言葉に「チャンスはある」と感じた香菜さんは、後日、二人きりの飲みのお誘いをすると、先輩は快くOK。
「最初は居酒屋で飲んでいて、先輩からの提案で私の部屋で飲み直すことになりました。もともと告白するつもりで誘っていたので、私が『好きです』って告白すると、先輩は『嬉しいよ、俺も好きだよ』って応えてくれて。その晩に初めて先輩と男女の関係になりました。それからは他の先生たちには内緒で、1~2週間に1回ぐらいのペースでどちらかの部屋で会うようになりました。
ただ、恋人のようにイチャイチャはするんですけど、私は小心者なので、先輩はまだ本土の彼女と続いているのか? 私とは付き合っているわけではないのか? っていうのを聞けずにいたんです……」
◆「付き合うと辛くなるよ?」という不誠実な言葉
それから数ヶ月が過ぎ、香菜さんは任期3年目、つまり最終年の春を迎えたそうです。
「なあなあな関係のままは不安だったので、二人きりのときに『私って彼女ですか?』って聞いたんです。そうすると先輩は『香菜はあと1年でいなくなる。でも俺はまだまだこの島にいるから付き合うと辛くなるよ?』って。本土の彼女とまだ続いてるのかとかも教えてくれなくて、私はその返答を聞いて遊びだったのかなってショックでしたね」
さらにその数週間後、香菜さんにさらなるショックな出来事が襲い掛かります。
「赴任してきたばかりの私より若い女の先生がいたんです。まだ島に来て1ヶ月ぐらいだったのに、その後輩と下谷先輩が付き合ってるって噂を聞いて……。しかもその話を聞いたのが、下谷先輩以外の数人の先生とご飯を食べに行っていたときで、ある先生が『こないだまで山田さん(香菜さん)って下谷君と……えっと、そういう関係だったんでしょ。それがいきなり鞍替えとはひどいよね(笑)』って言うんです。私が気づいてなかっただけで、私と先輩の関係も裏では公然の事実として広まっていたんです」
◆任期が決まっている若い先生に手を出す常習者
どうやら香菜さんが参加していないときには、先生間で恋バナは頻繁に飛び交っていた模様。もしかすると香菜さんが下谷先輩に恋心を抱いているのを周囲の先生たちは気づいていて、香菜さんがいるときは恋バナを避けていたのかもしれません。
「私は下谷先輩を取られた悔しさもありましたが、その後輩の子も騙されてるだけなんじゃないかって思って、学校の裏庭に呼び出しました。それで後輩の子に、私と下谷先輩の関係とか真実を全部洗いざらい話したんですが、全然信じてくれないんです。しかも『山田先輩って下谷先輩にストーカーっぽいことしてたんですよね? 下谷先輩、すごく困ってたんでやめてくれませんか』って。たぶん下谷先輩が先手を打って、私がストーカーだっていうウソを吹き込んでいたんでしょうね……。
私はもう反論する気も起きなくて、残りの11ヶ月、その二人とは距離を置いてひっそりと島を去っていきました。他の先生から聞いた話ですが、下谷先輩って任期の決まっている若い先生に手を出す常習者で、私で3、4人目だったらしいです」
◆再会するも「ダサかった。“島マジック”だった」
余談ですが、香菜さんが本土に戻ってから半年ほど経った頃、下谷先輩からLINEで「今度の連休で本土に行くから久しぶりに飲まない?」と連絡があり、再会。例の後輩とは別れたと言っており、ラブホに誘われたとのことですが、香菜さんはきっぱり断ったそうです。
香菜さんいわく、「あんなに島ではかっこよく見えていた下谷先輩ですが、本土の都会で会うとなんかめちゃくちゃダサく見えてしまって。“島マジック”が働いてたみたいです(笑)」とのこと。
――教師を聖職者と呼ぶか否かで論争はあるでしょうが、少なくても下谷先輩のような人物を聖職者と呼ぶのは難しいでしょう……。
<文/堺屋大地>