Culture Spot_国内外の手仕事を扱う『林ショップ』と人が集うギャラリー『スケッチ』。


市の中心部にある総曲輪エリア。通称「別院仲通り」と呼ばれる、本願寺富山別院の裏手にある長屋には8軒の店が立ち並ぶ。その一軒が林さん(写真左)が手がける『林ショップ』(富山市総曲輪2−7−12)。真横の物件は、仲間3人と運営するギャラリー『スケッチ』(住所同上)。人が集うイベントスペースでもある。市内でいちばん古い画廊、お隣の『青木美術』の店主とばったり。


『林ショップ』の前身は、前店主がこの地で42年ほど営んできた『きくち民芸店』。その流れを汲むような形で、2010年に店をスタート。国内外の民藝品や郷土玩具、現代作家の手仕事など、林さんの審美眼が光るアイテムが並ぶ。現在、『林ショップ』『スケッチ』とも不定期営業のため、HPかSNSで確認を。

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Food_ 体に染みるようなナチュラルワインと店主選曲のレコードが楽しめる空間。


「ナチュラルワインって、こんなにおいしいのかと思わせてくれたのがこの店です」と林さんが絶賛するのが『ワインバー アルプ』(富山市総曲輪4−7−18)。音楽を愛する店主の池崎茂樹さんは、カウンターの中にターンテーブルを置き、毎夜、自ら選曲するレコードをかける。


カウンター内にいるのが池崎さん。富山で生まれ育った池崎さんは、東京のビストロ『ウグイス』や『オルガン』を経て、渡仏。ワイナリー〈ドメーヌ・ラ・ボエム〉で自然派ワインづくりを経験した後に、富山に戻り、2016年に念願の店をオープン。体に染みるようなナチュラルワインと音楽、池崎さんの人柄に惹かれて訪れる人が多く、客足が絶えない。フランスを中心にボトル¥5,800~、グラス¥990~。