ツユクサの育て方のポイント

用土


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ツユクサは道端に自生するほど強い植物なので、用土の種類も特にこだわる必要はありません。ただし、やや湿った環境を好むため、水はけ・水もちのよい土がおすすめです。

水やり


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ツユクサは湿った土を好む植物なので、土が乾燥している場合はたっぷりと水を与えましょう。地植えの場合、雨水だけでも基本的には問題ありませんが、夏の時期は水不足に注意が必要です。ただし、過湿は根腐れの原因となるため、土が乾いてからたっぷりと与えるように注意しましょう。

肥料


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ツユクサは繁殖力が旺盛でやせ地でもよく育ち、地植えの場合は、基本的に肥料は必要ありません。鉢植えで栽培する場合や、地植えでも花を増やしたい場合は少量肥料を与えるとよいでしょう。

鉢植えの場合、葉の色が薄くなったときに液体の肥料を与えます。花を増やしたい場合は、春と秋の時期に緩効性肥料を月に1回、液体肥料なら月に3〜4回程度与えます。

注意する病害虫


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【病気】

ツユクサはモザイク病に感染する可能性がありますので、注意が必要です。モザイク病に感染すると、葉が濃淡のモザイク模様になったり、萎縮したりします。

この病気はアブラムシやアザミウマなどを介して感染し、一度発生すると薬剤は効果がないため、感染部位を抜き取って捨てるしかありません。したがって、モザイク病が発生した場合は、発生部位を速やかに除去し、病気の拡大を防ぐことが重要です。

【害虫】

ツユクサの栽培では、害虫の心配はほとんどありませんが、アブラムシやアザミウマはモザイク病を媒介することがあるので注意が必要です。

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ツユクサの詳しい育て方

苗の選び方

ツユクサの苗は、他の一年草のように通年手に入りやすいものではありませんが、植物の専門店などの山野草コーナーで販売されていることがあります。一年草なので、花を楽しむなら春早めに入手したほうがよいでしょう。

種まき


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ツユクサの種子が手に入ったら、4~5月にかけて播きます。地面に直接く直播きでも、一株ずつ育てられるビニールポットに播く方法でも問題ありません。種子を播いた後は土をかぶせず、乾燥しないように管理します。

植え付け


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日当たりがよく、水はけのよい場所に植えます。ツユクサの根はまっすぐに下に伸びるため、鉢で栽培する場合は6号以上のサイズで深さのあるものを選びましょう。繁殖力が旺盛ではびこりやすく、抜いても根から増えやすいので、地植えの場合はスペースに余裕がある場所やはびこっても困らない場所を選んで植えましょう。

剪定・切り戻し


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生育旺盛なので、繁茂しすぎた場合は抜き取って間引いたり、地面から2cmほどの位置でバッサリ切って丈を押さえるようにするとよいでしょう

増やし方

ツユクサは挿し木と種まきで増やせます。

【挿し木】

ツユクサの挿し木の適期は4月上旬~6月。茎を4節分切り取り、下の節が水に浸かるように水挿しにします。水を取り替えながら根が出るまで管理し、ある程度根が出たら植え付けて、しっかり根付くまでは明るい日陰で管理しましょう。

【種まき】

寒さにあてたほうが発芽しやすいため、花後すぐに採り播きにするか、冷蔵庫で保管して春に播きましょう。地植えの場合、こぼれ種でもよく増えます。

ツユクサを栽培する場合は増えすぎに注意が必要


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ツユクサはその可愛らしい見た目とは裏腹に、繁殖力が非常に強く、ほかの植物を駆逐してしまう危険性があります。そのため、近くに大切な草花がある場合は、ツユクサを取り除いたほうがよいでしょう。また、その強い繁殖力から、ツユクサは夏の強害雑草ともいわれています。

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ツユクサは可愛いけれど雑草! 駆除する方法


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ツユクサは先述の通り非常に繫殖力が強く、好ましくない場所に生えてしまうと厄介な植物です。ここからはツユクサを駆除するための方法について、詳しくご紹介します。

除草剤を使う


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ツユクサは再生力が強く、ツユクサの駆除の際には、地上の茎や葉だけでなく、地下の根や種子も徹底的に枯らす必要があります。除草剤に強い雑草とされているため、ツユクサに効果的な除草剤を選ぶことが大切です。

庭や畑で除草剤を使用する際には、周囲の草花を枯らさないようにご注意を。周辺の環境や使用方法をよく確認し、適切に使用しましょう。

除草シートで予防する


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ツユクサは一度根付くと、完全な駆除が大変になる場合があります。毎年除草剤を散布するのは現実的ではないため、繁茂するのを押さえたり雑草化を予防するのも一つの手段です。他の雑草と同様にツユクサの侵入を防ぐには、防草シートで表土を覆うのも方法。コンクリートを打つよりも安価にツユクサの発生を抑制することができます。また、防草シートは薬剤を何度も使わずに雑草が生えるのを防げるため、ペットや子供が遊ぶ場所でも安心です。

駆除する前に! ツユクサの意外な活用法


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ツユクサは繫殖力が強いため、まずは駆除することを考えてしまうかもしれませんが、じつは観賞する以外にも使い道があるのをご存知でしょうか。ツユクサの活用方法をいくつかご紹介します。

色水遊びをする


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美しい青色のツユクサの花は染料としても利用されています。家庭では水の入った袋に数輪の花を入れて揉んで色水を作ったり、ツユクサの花を画用紙などに直接擦りつけて絵を描いたりして遊ぶことができます。

料理に使う


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ツユクサは野菜として食べることもできます。おひたしや炒め物にしたり、新芽はサラダで食べることもできます。また鮮やかな色合いのツユクサの花は、サラダやドリンクの飾りにもおすすめです。

ほったらかしでOK! ツユクサを育ててみよう


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ツユクサは、丈夫で育ちやすい反面、場所によっては強い繁殖力に悩まされてしまうケースもあります。しかし、鮮やかな青色の小さな花は可愛らしく、日本で古くから親しまれてきた、季節を告げる植物です。あらかじめ繁殖力があることを知って増えすぎに注意すれば、シェードガーデンに涼しげな彩りを加えてくれる存在になることでしょう。

Credit

文 / 3and garden



スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。