栃木県那須町の「森林ノ牧場」で放牧されているジャージー牛からとれた牛乳を80%も使用し、無添加で作った「ミルクバー」。牛乳本来の濃厚な香りとすっきりとした味わいが楽しめます。
「まるで濃厚なミルクをゴクゴク飲んでいるみたい……」と、驚かされたのがこちらの「ミルクバー」。
原材料は、「牛乳(那須町産)、砂糖、脱脂粉乳」のみ、というシンプルさ。安定剤など不使用で、牛乳の旨味をギュッと凝縮させた、まさにナチュラルな手作りのアイスバーです。
これまでに食べたことのないほど濃く、かつすっきりした味わいで、ボリューム感があるにも関わらず、思わずもう1本食べたくなるような品でした。これは凄い!と感動したアイスの1つです。
製造している栃木県那須町の「森林ノ牧場」は、日本では頭数の少ないジャージー牛を、その名前どおり、森の中で放牧しながら飼育しています。敷地内にはカフェもあり、ソフトクリームなどの乳製品やランチも人気の観光牧場です。
そんな「森林ノ牧場」のジャージー牛乳を80%も使用し、無添加で作った「ミルクバー」。
私がこちらの牧場と出会ったのは、2020年からのコロナ禍の中で、相次ぐ休校や飲食店の営業自粛によって牛乳の消費量が減り、各地の酪農家が廃棄を検討せざるを得ない状況に陥っていたことがきっかけでした。
こちらでも、観光客が大きく減少したことで、牛の健康のためにも毎日搾らなくてはならない原乳が余り、悩んでいらっしゃいました。
その時は、ジャージー乳自体や加工品の一般販売も進められ、購入使用してくださるパティシエの方々もいらして、当面の危機を乗り越えましたが、改めて、酪農事業の難しさや、昔に比べて家庭での牛乳消費量が減っていることなど、色々と考えさせられました。
確かに私も、大人になってからは、子供の頃のように「牛乳をゴクゴク飲む」という場面が無くなっていました。
けれどもこの「ミルクバー」は、遠い記憶となっていた牛乳の美味しさが蘇る、というのをさらに超えて、今までの牛乳の概念が覆るようなインパクトでした。これこそが、健康にのびのびと育った牛から搾られた、牛乳本来の旨さなのだなと感動できる品です。
かじりつくという感じのやや大きめサイズですが、歯触りもしっとりとやわらかく、キーンとすることもなく、軽く完食してしまいます。これが冷凍庫に常備してあって、毎日1本食べられたら嬉しい!お子様も含めて、家族にも安心して食べさせたい、体と心にやさしいおやつです。
10本セットの他、20本セットやバラ売りもあるので、好きな本数をまとめ買いできます。そしていつか機会があれば、豊かな森の中でジャージー牛達と人々が共生している、「森林ノ牧場」さんを訪れてみてください。