元警察官のセクシー女優が語る、デビューのきっかけ「高専時代は、どちらかと言えば陰キャでした」

 プロレスラー、筋トレのパーソナルトレーナー、そしてセクシー女優として活躍中の、ちゃんよた(@sym_yok)。個性的なセクシー女優が増えている現在でも、これだけの肩書を持つ女の子は多くはありません。

 それだけ多くの活動をするバイタリティを生み出しているのは、ずっと続けている筋トレの賜物。超個性派セクシー女優・ちゃんよたを作り上げたキーワード「筋肉」を中心に、さまざまな活動について語ってもらいました。

◆筋トレに目覚めた警察学校時代

――ちゃんよたさんと言えば「筋肉、筋トレ」とのイメージが強くありますが、実際に筋トレに目覚めたのは、いつ頃なんでしょうか。子どもの頃からトレーニングが好きだったんですか?

ちゃんよた:いえ、筋トレに目覚めたのは警察学校に通っていたときです。学校にジムがあって、そこに通い始めたのが本格的に筋トレを始めたきっかけですね。でも子どもの頃から、運動はすごく好きでした。ただ当時はバスケ部だったり、駅伝に出場したりと、パワー系ではなかったんですが。

――ちょっと意外ですね。勉強のほうはどうでしたか?

ちゃんよた:勉強も得意でした。とくに理系が好きだったのが、高専に進学した理由でもありますし。

――じゃあ勉強もスポーツも得意な万能選手じゃないですか。それならクラスでは中心的存在、みたいな感じなのでは?

ちゃんよた:いや、自分はあまり「みんなとワイワイやる」タイプではなかったので。端っこにいるわけではないけれど、どちらかと言えば陰キャでした。目立たずに、自由にやりたいことをやっていたら、今に至るって感じです。

◆「1位になりたい」という気持ちが強かった


――警察学校で筋トレに目覚めたのは、やっぱりお仕事の一環だからですか?

ちゃんよた:それもありますが、警察学校の頃は「筋トレをするとポイントが貯まって、1位になると表彰される」というシステムがあったんです。勉強だと頭がいい人にはかなわないけど、これなら1位を取れる、筋トレで取るしかないと思って通い続けたんですよ。

――「1位になりたい」という気持ちが強かったんですね。結局1位は……?

ちゃんよた:はい、1位になれました。

――さすがですね。それで、警察官になってからも筋トレは続けていたわけですね。

ちゃんよた:続けようと思っていたんですけど、実際に働きだしたらかなり時間的に厳しくて。仕事が忙しくて、なかなか筋トレに行けない状況が続いちゃったんですよね。

◆しかし、警官としては挫折の日々…

――せっかく筋トレが好きになったのに、それじゃストレスになりますよね。

ちゃんよた:ストレスでしたね。そもそも警察官の仕事が向いていなかったんです。もともとマルチタスクが苦手なんですが、警察の仕事はほぼマルチタスクですし。臨機応変に動かなきゃならない場合も多いのに、それも苦手で……。最終的に精神を病んでしまって、2年くらいで辞めてしまいました。

――そのあとは1回就職をしているんですよね。

ちゃんよた:はい、一般企業で働いたんですが、なんだかちょっと「違うな」と思って、こちらも辞めてしまいました。やっぱりトレーニングとか、身体を動かすこととかを仕事にしたいと思った結果、パーソナルトレーナーになったんです。

――昨今は「筋トレブーム」とも言われていて、女性も筋トレを始める人が多いですよね。そういった流れを感じて、パーソナルトレーナーのお仕事を始めたんですか?

ちゃんよた:いえ、もともと「自分がやりたかった」のが一番の理由です。世間の流れ、みたいなものは意識していませんでした。

――あくまでも「自分のやりたいことをやる」という考え方で動いているんですね。

◆パーソナルトレーナーとセクシー女優の両立スタート

――でもパーソナルトレーナーになってから、セクシー女優としてデビューしていますよね。どうしてトレーナー1本で行かなかったんですか?

ちゃんよた:ちょうどパーソナルトレーナーとして働き始めた頃が、コロナが一番ひどい時期で。自分が働いていたジムも閉まってしまったんです。あと、友達に性産業で働いている子がいて、その子の話を聞いたときに「身体を見せる仕事をしている人たちこそ、トレーニングが必要なんじゃないか」と思い付いたんですね。それで、自分でも性の世界で働いてみようと考えたんです。

――ほかの人にオススメする前に、自分でも実践してみよう、と。

ちゃんよた:そうですね。あとトレーニングはメンタルの安定にも効果的なので、それもいい影響になるんじゃないかと。そのアイデアが思い付いたのと、もともと紗倉まなさんがすごく好きで高専時代から応援していたので、ちょうど自分のやりたいこと、トレーニングとセクシー女優が結びついて、自分から応募しました。

――紗倉まなさんも高専出身ですからね。

ちゃんよた:高専って男子が9割、女子が1割なんで。紗倉まなさんがデビューしたときは、すごく盛り上がりましたね。私も当時、何本も作品を見ました。

◆悪いコメントは気にしない!


――じゃあ紗倉まなさんへの憧れがあって、SODからデビューしたわけですね。でもセクシー女優と筋トレ、身体を見せる点では共通はしているとは言っても、自分の裸を見せるのに戸惑いはありませんでしたか?

ちゃんよた:それはとくにありませんでした。警察官時代にご遺体を見たり、解剖に立ち会ったりといった経験をしていたので、それに比べればなんでも来いという気持ちで。もちろん緊張しましたし、恥ずかしさもありましたけど。

――デビュー作の評判はいかがでしたか?

ちゃんよた:私、基本的にレビューを見たり、エゴサをしたりしないんですよ。ありがたいコメントがあったらうれしいな、とは思いますが、否定的なコメントを見てメンタルを崩すくらいなら、見ないほうがいいなって。でも最近はちょっとエゴサもするようになりました。他人がどんなに否定的なコメントを書いていても、何とも思わなくなってきましたので。結局、なにをやっても良いコメントも悪いコメントもあるので、気にしないのが一番だと思うようになりました。

◆「経験がないことをしてみたい」でプロレスデビュー


――セクシー女優としてのデビューが2020年11月。その翌年、2021年9月にはプロレスラーとしてもデビューしていますね。プロレスは好きだったんですか?

ちゃんよた:それが、まったく。プロレスって単語は知っているけど、ルールも選手も知らない、どこで見られるのかもわからないって状態でした。

――それなのに、どうしてプロレスデビューを?

ちゃんよた:通っているジムにプロレスラーの方がいて、声をかけてもらったんです。後先考えないタイプなんで「経験がないことをやってみたい」って、すぐに考えちゃうんですよ。プロレスデビューした頃はSODの専属で、月に1本くらいしか撮影がなかったので、空いている時間が多かったのも理由ですね。タイミングが良かったんです。

――セクシー女優を引退してからプロレスラーになる、という考えはなかった?

ちゃんよた:全然なかったですね。別にセクシー女優とプロレスラー、同時にやっちゃいけない、なんて決まりはありませんから。

――でもやっぱり、世間からは悪い意見もあったそうですが。

ちゃんよた:そうですね、いろいろと言われました。さすがに多少気にはなりましたが、そういう人が私の人生の責任を取ってくれるわけじゃないんで。悪いことを言う人は言うから、気にしませんでした。

◆「ボディコンテスト」への挑戦を決めたワケ

――さらに今後は「ボディコンテスト」にも出場していくつもりだとか。

ちゃんよた:はい、出ます。ボディコンテストにはいろいろなカテゴリーがあって、私が出るのは筋肉と同時に女性らしさも求められるカテゴリーなんです。今、ボディコンテストのカテゴリーがどんどん増えていて、いろいろな人が出場できるんですよ。

――そういう大会に出場するのは、筋トレに対して効果的なんですかね。

ちゃんよた:やっぱり目標がなくトレーニングしていても、だんだんモチベーションが下がってきちゃうんですよ。私はプロレスもやっているから、という理由もありますが、やっぱり筋トレする明確な目標がないと、どうしても頑張れなくなっちゃうんです。仕事だと思ってやっている部分もあるし、楽しんでやっている部分もある、という感じですね。


<取材・文/蒼樹リュウスケ 撮影/山川修一>

【ちゃんよた】

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【蒼樹リュウスケ】

大学在学中に成人誌出版社で編集のアルバイトを始め、そのままアダルト業界に定住。大手AVメーカーの雑誌編集部を経て、フリーライターとして独立。好きなことを書きたいと思った結果、アダルトならなんでもありな文章を書きまくる生活を送っている