「ユニクロ・GU・COSのTシャツ」全部買ってわかった“本当にコスパが高い傑作アイテム”

―[メンズファッションバイヤーMB]―

 メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第488回目をよろしくお願いします。

 夏はTシャツ! でも、どのブランドも無地Tを大量に出していて、どれを選べばいいかわからない……そんな人のために今日は選りすぐりの5アイテムを紹介します! 機能性や見た目などを評価しつつなるべくわかりやすくまとめました! この夏、着用すべきTシャツはこれだ!!!

◆万人におすすめできる機能も備えたリラックスTシャツ

・ユニクロ エアリズムコットンオーバーサイズTシャツ/5分袖 1990円

・エアリズムコットンリラックスVネックTシャツ/5分袖 1990円

トレンド感 ★★★☆☆

機能性 ★★★★☆

シルエット ★★★★☆

素材 ★★★★☆

コスパ ★★☆☆☆

 ユニクロ夏のメインアイテムともいえるTシャツ。国内ユニクロだけでなく、海外店舗でも毎シーズン山積みで売られているので世界的なヒットなのでしょう。表側はコットン糸・裏側はエアリズム糸が出るように作られたTシャツ。

 2枚の生地を重ねているわけではなく、糸の出方で表と裏の組織を変えているのがミソ。

 エアリズムの機能性である接触冷感などを保ちながら、見た目は天然素材であるコットンの風合いを実現しており、見た目も着心地も両立した傑作です。

◆大人っぽさを求めるならVネックモデル


 唯一の難点である「首が伸びやすい」という欠点も近作では解消されており、死角なし! シルエットもトレンドライクなルーズサイズですが、着丈などはそこまで長くないため、ダボダボした印象もありません。

 ただ、オーバーサイズのクルーネックはやはり子供っぽいイメージがあるので、大人っぽさを求めるなら今年からスタートしたVネックモデルがおすすめです。Vネックも浅めの仕様になっているのであまりセクシーになりすぎず、ナチュラルに使えます。

 迷ったら、この2アイテムが本当におすすめ。まだ一度も手にしていないという人は人生損してるレベルです。ここ10年で万人におすすめできる度No.1です。

◆ほぼ裸感覚で着用できる最高クラスの快適性

・ユニクロ ドライEXクルーネックTシャツ 1990円

トレンド感 ★★☆☆☆

機能性 ★★★★★

シルエット ★★★★☆

素材 ★★★★★

コスパ ★★★☆☆

「とにかく暑いので着心地を重視したい!」という方はこちらがいいでしょう。

 上記のエアリズムコットンよりもさらに軽量でさらに通気性がよく快適に過ごせるのがこちら。もともとスポートウェア素材として使われていたドライEXですが、今年ローンチされたこちらのモデルは普段着用のドライEX素材のTシャツ。

 テカテカといかにもスポーツ素材然としていたドライEXですが、こちらはやや起毛感があり少し厚さを感じるような風合いに進化。普段着として十分成立する見た目になっています。

◆東南アジア並の暑さも耐えられる


 さらにドライEXならではの軽量かつ快適な着心地はそのまま。裸レベルの通気性で快適そのもの。脇部分と袖下部分が実はメッシュになっており、他部分よりもはるかに通気性がいい。

 そのため、汗がたまることなく、素早く乾かしてくれる。汗っかきの人でもなんの問題もありません。抗菌防臭機もついた素材なので、匂いを気にすることもない。

 東南アジア並に暑くなってしまった日本の夏でもこれがあればOK。これに短パンサンダルなら高温多湿な日本の夏でも耐えられるでしょう。

◆「ユニクロじゃ物足りない!」という服好きなアナタに

・GU ドライポンチクルーネックT(5分袖) 1290円

トレンド感 ★★★☆☆

機能性 ★★★★☆

シルエット ★★★★★

素材 ★★★★☆

コスパ ★★★★☆

 GU版エアリズムのようなアイテム。

 上述のエアリズムコットンと同じく表はコットン裏はポリエステルの糸を使っており、快適なだけでなく見た目の美しさを担保している。エアリズムとの大きな違いは色展開とサイズ感。

◆「ユニクロのサイズ感では物足りない人」に最適


 GUのこちらの方がやや縦長のシルエットになっており、ルーズな印象が強め。「ユニクロのサイズ感では物足りない」という方が選ぶといいかもしれません。

 さらに色展開もエアリズムにはない捻ったカラーが多いため、よりオシャレ目線で作られている印象です。それと値段もこちらのほうが700円ほど安い。

◆ユニクロGU史上最安! だけど素材も形も凝った作りでコスパ最高!

・GU コットンカラーT(半袖) 490円

トレンド感 ★★★★☆

機能性 ★★☆☆☆

シルエット ★★★★☆

素材 ★★★☆☆

コスパ ★★★★★

 普段着として使うユニクロGUの中では最も安いTシャツでしょう。GUのコットンカラーTシャツ。

「490円っていったいどうやって作ってるんだ……?」と生産スキームは疑問でいっぱいですが、ともあれモノとしては上々の出来です。490円とは絶対に思われません。

 どうせテキトーに作った安物Tシャツなんだろう……と思いきや、とんでもない。コットン100の天然素材で微起毛をかけたシルキータッチの風合い。さらにサイズ感も程よいリラックス感に抑えてあり、万人に好まれそうなバランス。

◆高級感のあるシルキータッチの風合い


 上のエアリズムやドライポンチのようなルーズ感はありませんが、それだけにベーシックでどんな着こなしにも合わせやすい。ジャストサイズではなく、肩幅などはやや広めに仕上げてあるため今っぽい雰囲気もちゃんと残している。これでよく490円で出せるな……。

 人気なのか色やサイズの完売も多いので今のうちにGETするといいでしょう。エアリズムなどの機能性は特にありませんが、そもそも薄手のコットン素材なので、そこまで暑苦しくなく、快適さもちゃんと備えています。

 何より高級感のあるシルキータッチの風合いと今では珍しいややスッキリとしたサイズ感。これで490円なら大満足です。

◆ブランド見えする一画上等なTシャツを選ぶなら

・COS レギュラーフィット ブラッシュドコットンTシャツ 4900円

トレンド感 ★★★★★

機能性 ★☆☆☆☆

シルエット ★★★★☆

素材 ★★★☆☆

コスパ ★★★☆☆

 最後はグレードのいいTシャツを。H&Mの高級ラインであるCOSの定番Tシャツ。コットン素材を毛足長めに起毛させることでスエードのようなタッチ感のある素材に仕上げています。

 これがめちゃくちゃ高級感あってびっくり。光沢感、ドレープも十分にありまるでハイブランドのTシャツを着ている様。サイズ感はジャストに近いリラックスフィット。肩幅を少しゆるめにしている以外はややフィット感のある作り。

◆ユニクロ、GUなどに比べればやや高くて納得の品質


 今後のトレンドとしてもビッグサイズだけでなく、上半身は少し細めになってくる傾向が見られます。服好きならそろそろビッグサイズに飽きている頃でしょう、そんな中このアイテムがおすすめできます。

 素材感よく高級感あり、かつナチュラルストレッチで伸縮も気にならず、快適。4900円とユニクロGUなどに比べればやや高いですが最高におすすめ。

 実際、COSでも毎年人気だそうで、8月になるとほとんど在庫がなくなってるそう。早めがおすすめです。

 以上、Tシャツのおすすめでした!

―[メンズファッションバイヤーMB]―

【MB】

ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)