以前は「妻が家計を管理し、夫はお小遣い制」という夫婦が多かった印象がありますが、現在は「夫と妻、それぞれが正社員として働き、財布も別々」というケースが増えているように感じています。住宅も同様で、夫、妻それぞれがローン契約者になるペアローンを選ぶ割合も高まっています。今回はそのペアローンについて、仕組みや注意点などを1つ1つ紹介します。

ペアローンの仕組み

ペアローンとは1つの物件に対して、夫婦や同居している親子など、それぞれが主たる債務者として住宅ローンを組むことです。一般的にお互いが連帯保証人という位置づけになります。

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ペアローンは20~30代夫婦の利用率が多い

三井住友トラスト・資産のミライ研究所の「住まいと資産形成に関する意識と実態調査」(2024年)によると20代と30代の約2割がペアローンを利用して住宅ローンを組んでいるようです。

ペアローンで購入した場合、住宅は夫婦の共有財産となります。共働きで夫と妻、それぞれ経済力があることはもちろん、夫婦の在り方や価値観など様々な要素があり近年、ペアローンを検討する人が増えているようです。