マイホーム計画に子育てプランを重ねよう。若い人は「時間」、中高年は「余裕」が武器になる
引っ越しのお手伝い
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また、同時に子育てプランの中での歩みも確認しておきたいところです。例えば33歳と48歳のパパで、間もなく第二子が生まれるとします。どちらも35年ローンでマイホームを購入するならどうでしょう。
まず33歳のパパ。第二子が大学を卒業する時の年齢は55歳でまだ働き盛り。もし定年までにローンを完済したいなら55歳からが返済を大きくコントロールする最後のチャンスです。これまでかかっていた学費など子どもへの費用を繰り上げ返済に充て前倒しで返します(この場合、期間を短くする「期間短縮型」の繰り上げ返済が向いています)。若いパパは、時間を武器に返済計画が立てられますね。
一方、48歳のパパが子育てを終えるのは70歳。つまり定年後も子育てが続きます。最近は晩婚化が進んで、このような家庭は珍しくありませんが、一般に、若い人より貯蓄があり収入も多く余裕があります。
48歳のパパはそれを武器に、頭金を多く入れて住宅ローンの借入れ額を抑えたり、子どもが小さくてまだお金がかからない間に月々の余裕分はできるだけ繰り上げ返済に回すなどで工夫をし、定年後の住宅ローンと教育費の負担を少しでも抑えるのも手です(この場合の繰り上げ返済は毎月の返済額を抑える「返済額軽減型」が向いています)。
このように、住宅購入は自分がライフプランのどこを歩んでいるかによって返済計画はそれぞれです。つまり冒頭に記したような「年収の5倍まで」の住宅ローンなら妥当と一括りにはできないのです。今回は、パパを例に取り上げましたが、実際は、パートナーであるママのワークプランも重要な要素。ポイントを踏まえ、夢のマイホーム購入へと進みましょう。