2024年7月14日(現地時間)、ウィンブルドン選手権の最終日に行われた男子シングルス決勝戦に、がん治療中のキャサリン皇太子妃が9歳の娘シャーロット王女とともに登場。観客にスタンディングオベーションで迎えられた母を誇らしげに見上げるシャーロット王女の姿に注目が集まった。マリ・クレール インターナショナルのアメリカ版デジタル記事よりお届け。
キャサリン皇太子妃がシャーロット王女をウィンブルドンに連れてきたのは、「かねての約束」を果たすためだった。
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王室伝記作家であるIngrid Seward(イングリッド・シュワード)氏は、昨日の(ウィンブルドンでの)キャサリン妃の登場について、「おそらく(子どもたちの)学校の休暇が終わるまでは、これが最後になるだろう」と語った。
母と娘は似たものというように、シャーロット王女は母であるキャサリン妃と同様、「ずっとテニスが大好きだ」とシュワード氏は英紙『The Sun』に語った。「テニスは双方の家族にとって大きなものです」と彼女は付け加え、英国王室はもちろん、シャーロット王女の祖父母であるマイケルとキャロル、叔父のジェームズ、叔母のピッパで構成されるミドルトン家のことを指している。キャサリン妃とシャーロット王女のウィンブルドン観戦は、キャサリン妃にとってこの夏、2度目の公の場への登場となった。
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「キャサリン妃にとって、シャーロット王女と分かち合あうことのできる、とても特別な一日であり、シャーロット王女がそこにいて、何が起こっているのか詳しく説明できることは、彼女にとってさらに楽しいことです」とシュワード氏は語った。
しかしシュワード氏は、それ以上に深い意味があると付け加えた。男子シングルス決勝を観戦するためにシャーロット王女をウィンブルドンに連れて行ったことで、キャサリン妃は一人娘との以前からの約束を守ったことになる。それは思いつきで決めたことではなかった。「キャサリン妃がシャーロット王女を決勝に連れて行くのは、特別なご褒美として、前々からの約束だったのです」とシュワード氏は言う。「キャサリン妃は治療後の疲労のため、子どもたちと思うように過ごせなかったことに罪悪感を感じていました」
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シャーロット王女はまた、「彼女(キャサリン妃)から物事をそらすために」そこにいたとシュワード氏は付け加えた。「キャサリン妃はできることなら、ウィンブルドン決勝の日は出席しようと決めていました」
キャサリン妃の登場は、ほぼ1か月前に行われた王室行事、トゥルーピング・ザ・カラーでの華々しい公務復帰に続くもので、そのとき彼女が公の場に姿を見せたのは、2023年のクリスマス以来のことだった。キャサリン妃自身、テニス愛好家であるだけでなく、2016年より、この伝説的な大会を主催するオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブの後援者でもあるが、どうやら土曜日の女子シングルス決勝と日曜日の男子シングルス決勝の両方には出席することができないと悟っていたようだ。しかし、キャサリン妃が“そこにいたこと”は彼女の回復プログラムにおけるポジティブな兆候である。「とはいえ、彼女にとっては今年2度目の登場にすぎず、おそらく学校の休暇が終わるまでは、これが最後になるでしょう」
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トゥルーピング・ザ・カラーのときと同様、「シャーロット王女は母親のサポート役としての素質をすでに見せています」と、ボディランゲージの専門家であるJudi James(ジュディ・ジェームズ)氏は、英紙『Mirror』にシャーロット王女のウィンブルドン登場について語っている。シャーロット王女は昨年の夏、父ウィリアム皇太子と兄ジョージ王子(2人は今年、別の予定があった※)と一緒に初めて出席したのに続き、2年連続の登場となった。「彼女はいまや母親の隣や後ろをひとりで歩けるほどに成長しています。キャサリン妃は、シャーロット王女が握手をするときに前に出るよう、愛情を込めて背中をちょっとタッチしてあげるだけです」
※ウィリアム皇太子とジョージ王子は今年、同日にドイツで行われたユーロ2024決勝に出席した。
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ジェームズ氏は、シャーロット王女は母親に「同調」しており、母親を模範にしていると付け加えた。「シャーロット王女は明らかに母親をボディランゲージのお手本にしています」と話し、こう続けた。「彼女はキャサリン妃をよく観察しているようで、みんなが立ち話をしている間、母親と同じように自分のポーズを変えていました」
元『BBC』王室特派員のJennie Bond(ジェニー・ボンド)氏は、シャーロット王女は母親と特別な絆で結ばれており、それは先月のトゥルーピング・ザ・カラーと昨日のウィンブルドンの両方で十分に示されたと英誌『OK』の取材で語った。「あがめられる第1子のジョージ王子、一人娘のシャーロット王女、そして末っ子のルイ王子、子どもたちそれぞれが特別な存在です」とボンド氏は話す。「しかし母と娘にはいつも特別な絆があると思うのです。シャーロット王女が成長するなかで、母親が病気であることのショックを目の当たりにし、その絆はより親密なものになったと確信しています」
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シャーロット王女が母親を鏡のように映し出しているというジェームズ氏のコメントを受け、ボンド氏は「シャーロット王女は今、おそらく少し役割を逆転させて、母親が回復するための世話を自分がしたいと感じる年齢になっていると思います」と語った。「シャーロット王女は確かに、容姿やスポーツが好きなところ、アウトドア上手といった、キャサリン妃と似たいろいろな兆候を見せていますね。時がたてば、キャサリン妃とその母キャロルのように、2人はただ母親と娘という関係以上に、お互い良き相棒となると思います」
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(センターコートのロイヤルボックスで)キャサリン妃が、当然ともいえるスタンディングオベーションを受けたとき、シャーロット王女ほど、満面の笑みを浮かべた人はいなかった。彼女は世界中でただ一人、キャサリン妃の娘と言える人物なのだ。
※( )内は編集部注
translation & adaptation: Akiko Eguchi
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