SKE48 青木詩織、地元・焼津で6年ぶりの凱旋ライブ「好きになってくれる人が一人でも増えたら」

7月14日、アイドルグループ・SKE48が静岡県・焼津市で開催された「第23回踊夏祭(おどらっかさい)」に出演。特設ステージでミニライブを披露した。出演したのは焼津出身で“やいづ親善大使”を務める青木詩織をはじめ、青木莉樺、荒井優希、伊藤実希、西井美桜、藤本冬香、相川暖花、菅原茉椰の8名だ。踊夏祭でSKE48がミニライブを行うのは2018年以来6年ぶりとなる。

夕暮れどきの会場に流れる『overture』に、ステージ周辺の熱気が高まる。足早に登場したメンバーたちは『奇跡の流星群』からライブをスタート。夕凪の時間に響くイントロのアコースティックギターの音色が心地いい。静かな開幕からセットリストは『パレオはエメラルド』、『意外にマンゴー』と進み、会場のボルテージも徐々に上昇していく。ここまでの楽曲披露でセンターに立つのは“おしりん”こと青木詩織だ。

「地元すぎて緊張する」とMCで本音を漏らした青木詩織。6年前のミニライブでは先輩メンバーとともに出演しており、下から数えて二番目の後輩だったが、今回は自身が一番の先輩に。「本当にみんな『踊夏祭』を楽しみにしてくれていたので、“初焼津”のメンバーと一緒に来れて嬉しいです」とここまでの感想を述べた。広島出身の藤本は「焼津に来ることを本当に楽しみにしてました!」と声を躍らせる。相川は「焼津の美味しいものを食べ尽くします!」と変わらぬキャラで笑いを届け、ダンスが得意な西井は「『踊夏祭』ということで、いっぱい踊るので見てください!」と気合十分。

後半戦のブロックは青木詩織の“おもいで箱”のようなセットリストが続く。『Only today』は「アップカミング」公演、『彼女になれますか?』は「0start」公演、そして、現在SKE48劇場でTeam KIIが公演を行なっている「時間がない」公演より、『消えない虹を心にかけて』と、これまで青木詩織が参加してきた10年分の公演を振り返る楽曲が続いた。中でも、7曲目には今回のミニライブのハイライトと言っても過言ではない『回遊魚のキャパシティ』をパフォーマンス。観客からはサビの特徴的なコールも炸裂し、野外ライブならではの一体感が会場を包み込んだ。

ミニライブの終盤では、中野弘道焼津市長からプレゼントされたというご当地シャツ「魚河岸シャツ」を全員で着用。菅原は「これを衣装に踊りたかったですね」とコメントしながら着心地をアピール。いよいよライブは最後の曲へ。青木は「私が大事にしている曲で、故郷を想った歌です。歌詞にも注目して聴いてほしいです」の前フリで『あの日のSecret Base』を届けた。地方出身者が多い今回の出演メンバーが歌うからこそ、サビの歌詞の意味もより強く観客へ伝わったはずだ。

ミニライブ後、青木詩織は「このライブがきっかけで焼津やSKE48を好きになってくれたという人が一人でも増えてくれたら嬉しいなと思います。こうして呼んでいただけるのはなかなかないことなので本当に嬉しいです。またみなさんと会えることを楽しみにしています」と締め、メンバーたちは踊夏祭でのステージを終えた。

<取材・文・撮影/安藤龍之介>

【「第23回踊夏祭」SKE48ミニライブ セットリスト】

M00:overture

M01:奇跡の流星群

M02:パレオはエメラルド

M03:意外にマンゴー

M04:Vacancy

M05:Only today

M06:彼女になれますか?

M07:消えない虹を心にかけて

M08:回遊魚のキャパシティ

M09:あの日のSecret Base