「この家は誰が継ぐんだ!」
呼び出された夫が帰宅し、義父母との話し合いの経緯を聞くと……。やはり義父母としては、子どもたちの中で唯一の息子であった夫が、いずれ地元に帰って来ると思っていたようです。最終的な着地点としては「地元から離れて大きな企業に転職したし、もう仕方がない」となったようですが、終始寂しそうだったという義父母の姿を聞いて胸が痛くなりました。「この家はどうするんだ」「当主は誰が継いでいくんだ」「私たちの介護が必要になったらどうするの」と将来を案じていたようでしたが、夫が田舎に帰るつもりはありません。
夫の考えは変わらないようですし、私も突然義実家に住めと言わると、困惑してしまうのが本音です。ただ、私から転職活動中から義母に少しずつでも共有していれば……。将来のことを義両親に伝えるよう夫にはっぱをかけておけば……。義両親も心の準備ができたのではないかと後悔しました。
そして夫自身、両親との価値観の違いに衝撃を受けてしまったようでぼうぜん自失気味に。急いで進めなくてはと思っていたマイホーム計画は、スタートから暗礁に乗り上げ、今も思うように進んでいません。
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まとめ
私が地域独自の根強い文化や風習がない環境で生まれ育ったことに加えて、夫自身の考え方もあり、令和のこの時代に「田舎の長男に嫁ぐ」ということに対し、あまり深刻に考えていませんでした。しかし、今回のエピソードをきっかけに、やはり結婚とは「家と家」がするものなのだなと痛感。
もちろん、田舎に住むことに抵抗があるからといって、夫の親である義両親と疎遠になりたいわけではありません。必要に応じて助け合える家族でありたいと思いますが、やはり日ごろからの意思疎通が重要なのでしょう。今回の件をきっかけに、夫にも家族へ連絡することの重要性を伝えつつ、私からも義両親にしっかりと情報共有や意思疎通をして、より良い関係を築けるようにしたいと感じました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
イラスト/山口がたこ
著者/倉本 柊
マイペースで楽観的な夫とひょうきんで味のある娘、甘えん坊でうるさい黒猫の3人1匹家族。寝かしつけ後に夜な夜なお仕事するフリーランスママ。最近のストレス発散は100均で爆買い。