富士火山の噴出物によって造られた十里木高原の北部山麓、愛鷹(あしたか)山麓裾野は、広大な緑地で畜産・農業に好環境です。
今回は、そんな大自然で育つブランド牛、「あしたか牛」の魅力についてご紹介します。
「あしたか牛」とは、どんなブランド牛?
富士山を望む、愛鷹(あしたか)山麓裾野で育てられた牛のなかでも、特に風味豊かで、やわらかい肉質を有する牛肉を 「あしたか牛」と称しています。
ここでは、そんな「あしたか牛」とはどんなブランド牛かご紹介します。
「あしたか牛」の産地
富士山を望む静岡県の山々は、西側は富士山系、東側は愛鷹山系とされ、富士山系は南へ緩やかに傾斜した階段状の丘陸地帯をなし、愛鷹山系は南に急傾斜した畑地を擁しています。
富士山系の山麓・丘陵地域では、茶・みかん・しきみ種苗等が栽培され、平野部では、米・いちご・梨・菊・バラ等の花卉等の栽培が盛んです。
今回の主役「あしたか牛」の産地は、静岡県東部の愛鷹(あしたか)山麓裾野に広がる広大な緑地で、富士箱根伊豆国立公園に囲まれた絶好の環境です。
恵まれた自然環境の中、丹精込めて育てられることによって、風味豊かで柔らかな肉質を有する「あしたか牛」は育ちます。
豊かな自然の中で育てられた「あしたか牛」は、農協の肉牛部会で「地元の方にもっと美味しいお肉を食べてもらいたい。」という想い、いわゆる地産地消を目指して誕生したブランドです。
現在は静岡県内のブランド牛でも認知度はトップクラスです。
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「あしたか牛」こだわりの飼育法
素晴らしい環境で育つ「あしたか牛」の飼育には、餌にもこだわりがあります。
「あしたか牛」は、厳選された飼料によって一定期間飼育することで仕上げられた高品質な牛で、豊かでコクのある風味が特徴です。
小さいうちは、ミネラルやビタミンが豊富な牧草を与えて育ちます。
大きくなってくると、「あしたか牛」専用に厳選された大麦、とうもろこし、ビールかす、ふすま(小麦の外皮)、米ぬかなどが混合された飼料「愛鷹プリンセス」を与えます。
栄養価の高い餌を与え、牛の健康状態に気を配り、ストレスを与えないように大事に育てることで、風味豊かで、やわらかい肉質になるそうです。
また、安心・安全へのこだわりとして、牛の健康管理や牛舎の消毒など、飼育環境にも徹底しています。
安心・安全へのこだわりは、牛のストレスを減らす環境を作る事になり、結果として味の良さにも結びついています。
畜産だけでなく農業の盛んな愛鷹山麓裾野では、みかん農家と兼業で「あしたか牛」を飼う生産者もいます。
みかんや、みかんの花の香りに包まれてのんびり過ごすことで、牛はストレスなく育ちます。
それだけでなく、牛舎にまいていたオガクズが混ざり合った堆肥をみかんの根元に乗せたところ、なんとみかんが甘くなったという成果も上がり、堆肥が大人気になったそうです。
自然の中で食材としてだけでなく、他の作物にも良い影響を与える「あしたか牛」は、循環型農業の一部としても役割を担い、まさに地産地消の願いに叶った食材と言えます。
「あしたか牛」安全への取り組み
「あしたか牛」は、月に2回行われる畜舎の一斉消毒により安全で、衛生的な環境の中で大切に育てられた牛です。
また、牛の血液検査による健康チェックなど「安全」と「美味しさ」にこだわり、生産者一人一人が自信と責任を持って飼育しています。
生産地としては、個体識別番号管理システムを取り入れる事で、じっくりと時間をかけて肥育した「あしたか牛」が、違いなく消費者の手に届くように管理をしています。
また、消費者の目から「あしたか牛」の個体や肥育農家などを確認できるようにすることで、安心して「あしたか牛」を食べて頂くことを目的としています。
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「あしたか牛」の販売先
地産地消を目指し、味はもちろん安心・安全にこだわり抜いて育った「あしたか牛」。
地元の方じゃなくても食べたくなる食材ですよね。
ここでは、「あしたか牛」を取り扱う仕入先についてご紹介します。
株式会社 豪匠
間もなく創業100年を迎える老舗のお肉屋さんは、地元飲食店の卸売部門、地元のお客さんに身近な小売部門(セントーサ)と共に「あしたか牛」を取り扱うお店です。
「食卓が豊かになりますように」という想いで作られる「あしたか牛」を使ったお惣菜も是非お試し下さい。
住所:静岡県伊豆の国市田京151-1
電話:0558-76-6636
営業時間:10:00~18:30(お正月以外無休)
松野精肉店
「あしたか牛」のステーキ・焼肉用・しゃぶしゃぶ用と、用途に合わせて用意してくれます。
お歳暮や手土産用の地方発送など、ご希望や予算に合わせて用意してくれますので、安心して注文できます。
住所:静岡県県富士市今泉1-10-5
電話:0545-51-4129
営業時間:9:00~18:00
店休日:日曜日
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