貯蓄をするためにはどうすればいい?

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とはいえ、貯蓄ゼロのまま生活するのは不安が大きいですよね。少しでも貯蓄をしていくためにはどうすればいいのでしょうか。

目的と目標を決め、少額から無理なく始める

まずは、なんのために貯蓄するのか目的を決め、目標額を設定することから始めましょう。「住宅購入の頭金を貯めるため、月3万円貯蓄する」など、具体的に決めることが重要です。

いきなり「毎月10万円貯蓄する」などの高い目標を立てるとかえってストレスになってしまいます。少し頑張れば達成できる金額を設定し、無理なく貯蓄できるようにしましょう。

目標額を決める際は、自分と同年代の人がどのくらいの貯蓄をしているかというデータを参考にするのもおすすめです。平均値ではなく、中央値(データを順に並べた際中央にくる数値のこと)を参考にすると現実的な金額が見えてきます。

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」によれば、30~40代の貯蓄額の中央値は以下のとおりです。

30代(単身世帯):218万円
30代(2人以上世帯):246万円
40代(単身世帯):250万円
40代(2人以上世帯):356万円

貯蓄専用口座に先取りで貯める

生活費と同じ口座に貯めておくと「いつの間にか使ってしまった」「いくら貯まっているかわからない」ということになりがちです。簡単に引き出せないよう専用口座を作っておくと、目標までの道のりも見え、モチベーションも上がります。

また、余ったお金を貯蓄するのはNG。なかなか貯蓄が進まない原因になります。給与が入ったら必ず最初に毎月の貯蓄額を専用口座に入れて管理し、残ったお金でやりくりするようにしましょう。

家計の収支を見直す

今までできなかった貯蓄を始めるためには、その分のお金を確保することも大切です。毎月の収支を見直し、無駄な出費がないか、改善できることはないかを検討しましょう。

家計簿をつけると毎月の収支がひと目で分かるようになります。これまでつけていない人は、この機会に家計簿アプリなどを活用して簡単に記録できるようにするといいですね。

毎月の収支を見直して、無駄や改善点を見つけることで、次第に貯蓄ができる家計に変わっていきます。

上がらない給与、上昇する物価と税負担、出費の多いライフイベントなど、30~40代の家計は厳しい状況にあります。それでも、将来を見据えた貯蓄はとても重要。少しでも早く貯蓄習慣をつける行動を始めてみてください。