不動産を相続する際に必要な費用
不動産を相続する際に必要な費用がいくつかあります。
必要書類の取得費用
相続登記では戸籍謄本などの添付書類が必要です。この必要書類を取得するための費用が5000円から1万円程度必要です。
登録免許税
固定資産税評価額の0.4%を納税します。仮に固定資産税評価額が2000万円であれば、8万円です。
司法書士費用
不動産の登記を司法書士に依頼すると、10万~30万円程度の報酬が発生します。報酬は司法書士が自由に設定でき、居住地域や依頼の内容によって変わります。
相続税の納税
相続税の仕組みには配偶者への優遇措置や、小規模宅地の特例、路線価での計算などさまざまな優遇措置があります。その優遇措置を超えた部分については相続税が発生します。
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不動産相続で起こり得るトラブル・注意点
トラブル
【画像出典元】「stock.adobe.com/Nuthawut」
不動産相続には多くのトラブルがつきものです。以下に代表的なトラブルとその注意点を挙げます。
遺産分割協議の難航
相続人同士の意見が合わず、遺産分割協議が難航することがあります。特に、不動産は分割が難しいため、共有名義にするか、売却して現金で分割するかなどの選択を迫られます。
相続登記の遅延
相続登記を放置すると不動産の売却もできません。また未登記のまま次の相続が発生すると相続人が増え、手続きがより複雑になります。早めの手続きを心掛けましょう。
相続税の未払い
相続税の申告・納付期限は相続開始から10カ月以内です。期限を過ぎると延滞税などが発生するため、早めに手続きを進める必要があります。
不動産の相続は誰が相続するかを決めることが難しいケースが多いです。特に子どもたちが独立し、それぞれが持ち家を取得していたり遠方に住んでいたりすると、実家の不動産を誰も相続したくないということが多くなっています。また登記が何代か前の世代のままになっていて、いざ登記をしようとしたら会ったこともない法定相続人が関係してきたといったこともあります。