ネムノキの名前の由来や花言葉
Reflexpixel/Shutterstock.com
ネムノキという名前は、夕方になると葉を閉じ、朝になると葉を開く就眠運動をすることに由来します。夜の帷がおりると眠るように見えることから「眠りの木」と認識されるようになり、呼びやすく「ねむの木」として定着しました。地方によってもさまざまな名前で呼ばれており、京都では「眠りの木(ねふりのき)」、宮崎や大分では「眠り子(ねむりこ)」、宮城や山形では「眠た木(ねむたき)」があり、古人も夜に眠る姿に親しみを感じていた様子がうかがえます。また、ネムノキを漢字で書くと「合歓木」。喜び合わさるのがめでたい木という中国名がそのまま浸透しました。
ネムノキの花言葉は、「胸のときめき」「夢想」「安らぎ」「歓喜」「創造力」などです。
就眠運動で知られるネムノキの葉。オジギソウのように触ると閉じる性質はありません。islavicek/Shutterstock.com
(広告の後にも続きます)
ネムノキの代表的な種類
ネムノキ‘サマーチョコレート’。crystaldream/Shutterstock.com
ネムノキには、いくつかの品種が登場しています。ここでは、2つの人気品種をご紹介しましょう。
サマーチョコレート
その名のとおり、チョコレート色の葉を持つ、シックな雰囲気の品種です。特性はネムノキと同じですが、日当たりの悪い場所ではチョコレート色の葉の発色が悪くなるので、日当たりのよい場所で育てることがポイントです。あまり流通していない希少品種であることも、人気の高い理由の一つ。
一才ネム
従来のネムノキは、種まきから栽培すると花が咲くまでに10年余りかかります。しかし一才ネムは若木のうちから開花し、華奢な姿で咲く姿を楽しめます。四季咲きネムノキ、百日咲きネムノキとも呼ばれ、花つきがよいのも長所の一つ。樹高は2〜3mほどでコンパクトにまとまり、小スペースなどにも向いています。