胃がんを予防するならまずはピロリ菌検査を受けよう
ヘリコバクターピロリ菌とは
ピロリ菌は幼少期までに口から感染する細菌で、親など家族の唾液からうつるパターンが多いです。以前は日本人の8割以上が感染しているとされましたが、衛生環境が改善され、近年は約2.5割程度といわれています。感染している人は50代で約45%、40代で約30%と推定され、若い世代ほど割合は低くなります。
ピロリ菌の検査方法は?
ピロリ菌の有無は、内視鏡検査(胃カメラ)や血中の抗体価や便中の抗原検査などで調べることができます。バリウムを用いたX線検査では、ピロリ菌によって起こる慢性萎縮性胃炎が見つかるかどうかがカギになりますが、軽症だと見過ごされる場合もあります。
ただし内視鏡検査でも100%病変を見つけられるわけではなく、やはり早期の胃がんや軽微な萎縮性胃炎は、見る人によっては気付かないこともあります。検査を受ける場合は、消化器内科専門医や消化器病専門医のいる病院を訪れるとよいでしょう。
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ピロリ菌に感染している人の胃がん予防法
ピロリ菌に感染していた場合は、抗生物質で除菌治療をおこないます。一次除菌でも除菌しきれない場合は二次除菌、三次除菌と治療を重ねますが、一次の段階で7割~9割が除菌に成功します。 なお除菌後も胃がんが起こることがあるので、2~3年に1回程度、定期的に内視鏡検査(胃カメラ)を受けて早期発見に努めましょう。