健康的な食事をするには?アメリカ糖尿病学会が勧めるプレート法について解説します!

日本の食事バランスガイド

日本では「健康的な食事について一般的な知識を得たい!」という方むけに、農林水産省が「食事バランスガイド」というものを作成しています (参考文献 3) 。

食事バランスガイドでは、食品が「主食」「副菜」「主菜」「牛乳・乳製品」「果物」の5つに分けられています。そして、1日に必要なエネルギーを 2,200 kcal として、それぞれの食品を1日にどれぐらい食べればよいかが大まかにわかるようにまとめられています。

1日に必要なエネルギーと食事量は体重や生活内容によっても変わるため、ご自身の状況に合わせて増やしたり減らしたりします。細かい内容は「食事バランスガイド教材」に詳しく書かれています (参考文献 4) 。例えば、その中の「親子で一緒に使おう!食事バランスガイド」という教材では、下の図のように性別、年齢、活動量によって1日に必要なエネルギー量と食事量の目安がまとめられています。

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アメリカ糖尿病学会が勧めるプレート法とは

さて、「これで上手くできる!」という方は良いと思いますが、なかなか細かい内容もあり、日常的に取り入れるには難しい点もあるかもしれません。そこで今回紹介したい方法が、アメリカ糖尿病学会が勧めるプレート法という簡単な方法です。

2017~2020年のデータによると、アメリカの国民の4割以上が肥満となっています。肥満の割合が3割ほどであった約20年前と比べると増加傾向であり、アメリカは肥満が社会問題となっている肥満大国です (参考文献 5) 。

こういった背景もある事からか、アメリカではできるだけシンプルな食事ガイドが求められており、プレート法と呼ばれる食事法が一般的に勧められています。以下では、プレート法について具体的に解説します (参考文献 6) 。