パリオリンピックに沸くこの夏。おしゃれ目線で楽しむスポーツ

いよいよフランス・パリでオリンピックとパラリンピックが開幕。芸術やファッションの都市であるパリで開催される今回の大会は、スポーツファンならずとも見どころが満載だ。オリンピックを彩るファッションやジュエリー&ウォッチのメゾンによる話題をご紹介。

ルイ・ヴィトン

オリンピックを彩る優雅なトランクとメダル・トレイ

パリ2024オリンピック・パラリンピック競技大会とプレミアムパートナーシップを結ぶLVMHグループ。中でも「ルイ・ヴィトン」は、選手に授与される栄誉あるメダルと聖火リレーの主役であるトーチを収める2つの特別なトランク、そしてメダル授与式のためのメダル・トレイの制作を手掛けている。


パリのシンボルを背景に撮影されたトランク。メゾンの名品「マル・コワフューズ」が着想源のメダル・トランク。中には468枚のメダルを収納する引き出しが
© Louis Vuitton

1988年以来、数々のスポーツイベントのために独創的なデザインと高いクラフツマンシップが光るトランクを制作してきた「ルイ・ヴィトン」。創業者のデザイン哲学が生きる完璧なオーダーメイドにより、メダル・トランクは伝統的なモノグラム・キャンバスで、トーチ・トランクとメダル・トレイはダミエ・キャンバスで覆われている。


トーチ・トランクは扉を開き、蓋のソケットを反転させると展示ケースに

170年にわたり培ってきた匠の技を惜しみなく注ぎ込んだ完璧かつエレガントなトランクとメダル・トレイが、パリ2024オリンピック・パラリンピック競技大会を優雅に盛り上げる。

何を収納するのかを調べ、正確に理解してからそれを保護するための完璧なオーダーメイドのトランクを制作する手法を創業時から受け継ぐ


メダル授与式で使用されるメダル・トレイ。トレイの外側はダミエ・キャンバス、内側はブラックのマットレザーで覆われ、軽量さも重視してデザイン・制作された
© Nelson Rosier

Exhibition
時を超えた匠の技とスポーツが融合する展覧会

パリ2024オリンピック・パラリンピックに先立ち、「ルイ・ヴィトン」のトランク「マル・クリエ」にフォーカスしたエキシビション「ラ・マル・クリエ」が、パリ郊外のヴィトン家の邸宅に併設する「ラ・ギャルリー」で開催中だ。

ヴァージル・アブローが手掛けた「ピックルボール・トランク」。上部には4つのパドルラケットとボール、下段にはネットと支柱を収納
©Louis Vuitton

本展では、1865年から2024年の間に制作されたトランク21点を展示。2021年にヴァージル・アブローが手掛けた「ピックルボール・トランク」、2022年にNBAとの協業で制作したトランクなど、スペシャルなピースも含まれている。さらにメゾンがデザインしたスポーツ関連のピースなども展示。時を超えたメゾンのサヴォアフェール(匠の技)の変遷をたどれる内容に。


キューブ型のショーケースには、ファレル・ウィリアムスがデザインしたボウリングボールバッグなど、スポーツに関連したアイテムを展示

The exhibition La Malle Courrier ‒ Louis Vuitton and Sports
「ラ・マル・クリエ ‒ ルイ・ヴィトンとスポーツ」展
会場:La Galerie(ラ・ギャルリー)
18 rue Louis-Vuitton, 92600 Asnières-sur-Seine.
要オンライン予約(入場無料)
https://la-galerie-louisvuitton.seetickets.com/timeslot/malles-courrier?lang=fr-FR
開館時間:土日のみ 10:00ー17:00

(広告の後にも続きます)

ショーメ

ジュエラーが手掛ける初のオリンピックメダル

今回、オリンピック・パラリンピックのメダルを手掛けた「ショーメ」。1780年に創業し、パリ・ヴァンドーム広場に拠点を構える世界屈指の老舗ジュエラーだ。オリンピックメダルの制作を担う最初のジュエリーメゾンとなった「ショーメ」は、2024年パリ大会に向けてフランス、パリへのオマージュを込め、ジュエリーのようにデザインされたユニークなメダルを制作。


ファセットカットで描かれた光線が特徴的なメダル。中央には、改修工事中に集めたエッフェル塔の鉄片を六角形にしてセットした
©Thomas Deschamps

伝統的な職人技が生み出すメダルは、六角形から光線のように広がるデザインが特徴的で、フランスが、そしてアスリートたちが世界に向かって放つ美しい輝きを表現。さらにメダルの一部にエッフェル塔から切り取った鉄片を使用しているのも面白い。