最近広まってきた「お盆玉」。お盆の時期に祖父母や親戚から子ども達に渡すお小遣いで、お年玉のお盆バージョンのことです。まだよく知らないという方のために、お盆玉の由来や相場などをご紹介します。
久しぶりに集まる子ども達に渡すお盆のお小遣い「お盆玉」
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お盆休みは、祖父母や親戚などが集まる時期です。その際に、子ども達に渡すお小遣いが「お盆玉」と呼ばれています。元々お盆に集まった時に、子ども達にお小遣いをあげる風習はありましたが、最近になってお盆玉という名前で呼ばれるようになってきました。お正月のお年玉ほど知られているわけではありませんが、近年、徐々に認知度は高まっており、株式会社マルアイが行った2023年の調査によると認知度は約3割です。
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江戸時代の東北地方に始まる「お盆玉」の風習
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お盆玉はもともと東北地方の風習で、江戸時代の山形県で行われていたものが起源と言われています。当時の山形地方の商家では、住み込みで働いている丁稚の子ども達が帰省するのに合わせ、お盆とお正月に雇い主が新しい着物や下駄などを渡していました。きちんとした身なりで帰省できるようにという心遣いで「お盆小遣い」などと呼ばれていたそうです。
現金が渡されるようになったのは昭和初期頃から。それが一般化して子ども達にお小遣いを渡す風習に変わっていったようです。
他にも、長崎には「花火代」として子ども達にお小遣いを渡す風習があります。長崎ではお盆に先祖の魂を弔うためにお墓で花火をします。子ども達はもらった花火代を持って花火屋さんなどに行き、好きな花火を買ってくるのだそうです。