変動費も徹底管理!予算化でムダ遣いを防ぐ

まず、毎月必ずかかるお金「固定費」に見直せる部分がないか確認しましょう。
Yさんの家計では、決まって口座から一定額引き落とされる「家賃」「通信費」「水道光熱費」「新聞代」「保険料」「共済費」「習い事費用」が固定費にあたります。家賃は転居しないと変更できませんので、今回は変更項目から除きます。

●通信費
インターネット料金、携帯料金を見直しましょう。現在の利用状況などから比較検討し、月々の支払いを抑えられないか検討しましょう。
●水道光熱費
電気の契約内容を見直すことも検討しましょう。電力会社の見直しを検討するのもよいと思います。電気をつけっぱなしにしていないか、効率的に電気、ガス、水道などを使用しているかなど確認しましょう。二人以上世帯の、1カ月の平均水道光熱費は2万1771円です【2018年総務省統計局家計調査より】。
●新聞代
今の家計の支出で優先順位の高い支出か考えましょう。どうしても譲りたくない支出か、ニュースアプリなど無料のもので代用できるか検討してみましょう。  
●保険料・共済費
社会保障に沿った内容で加入しているか、「保険」と「共済」で重複した保障になっていないか確認しましょう。
●習い事費用
今の時期にお金を借りてでも支出したい費用か検討してみましょう。

(広告の後にも続きます)

予算立てでラクに節約!家計管理のコツ

「変動費」は「食費」「ガソリン代」「夫・妻おこづかい」「レジャー費用」「雑費」が該当します。

まず食費。Yさんは今までは予算を立てず、その都度買い物していたとのことなので予算を立てることから始めましょう。ひと月が5週あるとして現在の食費4万6000円を5等分し、1週間の予算を9200円としましょう。そして1週間の予算内で買い物をし、翌週になったら余った分を別によけておきます。マイナスになっていたら翌週の食費の予算からその分を差し引いてやりくりするようにしてください。

慣れてきたら食材を購入する回数を週に1回などにすることも効果的です。ひと月を5等分に分けておくと5週目は4週目までより日数が少ないので、食費に余裕が出るはずです。浮いた食費から少し貯金ができるといいですね。1カ月たったら使い方を確認し、翌月の予算をたてるようにしましょう。

次に「ガソリン代」「夫・妻おこづかい」「レジャー費用」です。現在、合計7万3000円を支出しているので、ここから2割減らせれば1万4600円、3割減らせれば2万1900円が貯金できます。今はコロナの影響もあり、ボーナスカット、収入減、貯金が底をつくという緊急事態ですから、どこまで減額できるか検討しましょう。

貯金がすべてなくなり、今後「借金」をするようになれば、元本、利息の返済に追われ、レジャーを楽しむ余裕はなくなってしまいます。レジャーを継続できるよう、今は費用の減額を検討してください。