シングルマザーの私は、友人知人からマッチングアプリを勧められる機会がこれまでも度々ありましたが、ずっと気乗りせずに過ごしていました。そんな私がいくつかのきっかけで、マッチングアプリを始めてみた体験談です。
思い切って始めようと思ったきっかけは
40代で付き合い始めた恋人と3年間でお別れして半年がたつころに、私は国際ロマンス詐欺(SNSなどで知り合った相手の恋人になったかのように振舞い、金銭をだまし取る特殊詐欺)に引っかかりかけました。私にとってその経験は、一時期ですが恋愛の楽しさを思い出させてくれるものでもありました。毎日のようにおはようからおやすみまでのメッセージのやりとりや、お互いの写真の送り合いなど、「そういえば恋愛ってこんなに楽しかったな」という気持ちがよみがえった経験でもありました。
また私はシングルマザーで、日々仕事と家事育児で奔走してきましたが、気が付けば下の子も小学校高学年になり、だいぶ手がかからなくなってきたというのも理由の1つでした。
ひとり親の友人が多く周囲にはマッチングアプリの経験者もいて、以前から勧められてはいたのですが、きっかけがないまま過ごしてきました。ですが、「そろそろまた恋愛を楽しみたいな、自分の人生も充実させたいな」と思うようになり、とある週末、思い切って1つのマッチングアプリに登録してみたのです。
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慣れるまでは楽しさと疲れが一進一退
アプリ経験者の友人から話は聞いていたのですが、登録して最初のころは、新入りとわかる表示になり、たくさんの「あしあと」や「いいね」が付きます。慣れないうちは一つひとつの「あしあと」や「いいね」を送ってくれた相手のプロフィールを見て、そこで返事するかしないかの判断をするのが楽しかったのですが、始めて1カ月がたつころには、それらの作業に疲れを覚えるように。
言葉はよくないですが、やはりマッチングアプリは、最初はお互いの品定めみたいなものです。そのような感覚に慣れることができず、またなかなか自分が気に入った相手に出会えないようにも感じてしまい、1カ月ごろはかなり疲れていた時期でもありました。
ただ、経験者からは「複数のアプリを同時並行したほうがいい」「5人以上は会ったほうがいい」などとアドバイスを受け、とりあえず3カ月やってみようと決めて継続することに。開始後2カ月で4人の男性とお会いしましたが、いずれもご縁には至りませんでした。