見事な逆襲の一手
「誰あんた?」と慌てて電話をかけてきた義母に、「お前が邪険にしている嫁の父親だ」と答えた私。「娘はわが家に連れて帰る」と言うと、「勝手なことをしないで! 彼女はもううちの嫁で、わが社の経理! 抜けたら仕事が回らなくなる!」と金切り声です。
もちろん私は即却下。文句も言わず尽くしてきた娘を無給でこき使い、虐げていた義実家に何の義理もありません。
「お宅の息子もひどいだろう。嫁がこんなに目に遭っているのに何も言わないのか?」と尋ねてみれば、婿のマザコンぶりが露呈しただけで、娘への愛情などとうになくなっていることも明白でした。すると、それまで黙っていた娘が電話を代わるというのです。
「私、今までお義母さんに認めてもらおうと頑張りましたが、すべて無駄でした。お話ししていませんでしたが、あなた方の会社は倒産寸前です。私が入る前には納税額を誤魔化し、怪しい経理処理もしていましたね。全部証拠に残し、内部告発しておきました。私は離婚して、手を切らせてもらいます」
その後、義家族の会社は数億円の追徴課税を科されました。加えて、他の社員にもサービス残業を強制し、未払いだったことが発覚。最終的には、従業員が集団訴訟を起こしたようです。
娘も、今までの給料やひどい仕打ちに対する慰謝料を請求した上で、無事離婚。現在は公認会計士として、素晴らしい環境の大手で活躍しています。
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旅行に連れて行かないどころか犯罪レベルの悪行を働いていた義実家。賢い娘と父親の一喝で、見事に制裁が下り、スカッとしましたね。
著者/ウーマンカレンダー編集室/トーク系
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