親と同居して将来的に父母の面倒を見たい場合や、子どもや孫と楽しく暮らせるような二世帯住宅を建てたいといった場合に利用される住宅ローンを「親子ローン」といいます。親子ローンといっても、親子リレーや親子ペアと組み方にも選択肢があります。

親子ローンは、親子で住宅ローンを返済していく仕組みで、借入額を多くしたり返済期間を長くしたりできるメリットがある一方、デメリットもあります。

今回は親子ローンの種類や条件、メリット・デメリットなどについて紹介していきます。

2世代で借りる「親子ローン」の種類と仕組み

親子で住宅ローンを借り入れる方法として主に次の3つの方法があります。

・親子で収入を合算して住宅ローンを借りる
・親子リレーローン
・親子ペアローン

子どもが若くしてマイホームを購入する場合、収入が低ければ住宅ローンの審査が通りません。そこで親の収入も合算して親子名義で借りるという方法があります。親にとっても子どもの名義と合算することで返済期間を長くすることができるので、毎月の返済額の負担を軽減することができます。

その中でも親子リレーローンと親子ペアローンについて詳しく見ていきましょう。

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親から子へバトンタッチされる「親子リレーローン」


住宅ローン
【画像出典元】「iStock.com/mphillips007」

「親子リレーローン」とは親と子の二世代間でローンの返済をしていく仕組みで、借り入れ当初は親が返済していくため子どものローン返済の負担はありません。その後、親が定年退職などで収入がなくなったときに子どもへバトンタッチされ、それ以降は子どもがローンを返済していく仕組みです。

定年間際の親と結婚して間もない子どもが二世帯住宅を持とうとするときには大変有効な方法です。親からすると定年退職で収入がなくなった後のローン返済の心配がいりませんし、子どもにしても自分の子ども(親からしたら孫)の子育て期間中に住宅ローンの返済がないので経済的にとても助かります。