車のエアコンを使いながら燃費を抑えるには?
1.室内の温度を下げる+外気循環モード
青いファミリーカーの助席側の窓を1/3程度開ける
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真夏は、走行前の車内の気温が60℃を超えていることもあります。そのまま冷房を使うと、設定温度に下げるまでコンプレッサーがフル稼働するため、より多くの燃料が必要になります。
対処法としては、次のような手順を踏みます。
その1:冷房をかける前に、車の窓を開け、外気で換気する
その2:エンジンをかけエアコンを稼働し、「外気導入モード」のスイッチをONにする
車内が60℃以上の場合、真夏の30℃以上の外気であっても温度差から冷却に利用できます。外気を積極的に混ぜることで、コンプレッサーの負担を軽減でき、その分燃費も改善されます。
2.車内が冷えたら「内気循環モード」も活用
カーエアコンの内部循環モードのスイッチのアップ
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ダッシュボードの「内気循環モード」をスイッチONにすると、真夏の蒸し暑い外気を遮断でき、車内の冷えた空気のみを循環させ、効率よく車内を冷やすことができます。
ある程度走行して、車内の温度が冷えた後は、この内気循環モードを織り交ぜることで燃費の向上を狙えます。
注意点として、内気循環モードをつけっぱなしにしておくと、車室内の二酸化炭素(CO2)濃度が高まり、眠くなることがあります。内気循環モードを使う場合、30分に1度程度で外気導入モードに切り替え、車内の換気を行うことが望ましいです。
3.A/CをOFFにする
究極的には「A/C」のスイッチをOFFにすれば、冷房自体が止まりますので、前述もしたように1割程度の燃費が回復します。A/CをOFFにすると冷気は出ず送風のみとなります。
初夏などでエアコンをつけるまででもないが、少し涼みたいような時には、あえてA/Cは切ってみるのもコツです。
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駐車時の工夫でさらなる節約を
軽自動車のフロントガラスにサンシェードを設
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猛暑日の炎天下では、駐車方法を工夫するのも大切です。何も考えずに駐車しておくと車内温度が急上昇し、冷却に余計な燃料を使うことになりかねません。
駐車時の対策として、次のようなものが挙げられます。
<駐車の対策>
・日陰になるエリアに駐車する
・フロントガラスを太陽の方向に向けない
・フロントガラスにサンシェードを設置する
・サイドの窓ガラスには、断熱シートや遮光カーテンなどを設置する
・ハンドルにはハンドルカバーを設置する
・窓を数センチ開けておく(ただし安全面に注意) など
真夏に車内が60℃、70℃と高温になると、冷房に負担がかかるだけでなく、車内にある電子機器などが故障する原因にもなりかねません。最悪の場合、熱による火災事故などが起きる恐れもありますので、夏の日差し対策は心掛けたいところです。
このようにカーエアコンの冷房は燃費を悪化させる原因となりますが、工夫次第で燃費悪化を抑えることはできるので、この夏はぜひ試してみてはいかがでしょう。ただし燃費を稼ぐため真夏にA/CをOFFにするなど極端な使い方をすると、体調を崩す恐れもあるので加減には注意しましょう。