5. 失敗から学ぶこと/投資のリスクと自分の許容度を知る
利益と損失
【画像出典元】「iStock.com/triloks」
そもそも論になりますが、投資にはリスクがあります。「絶対に資産が殖える」「必ず成功する」という投資方法はありません。この場合のリスクは値段のブレ幅のこといいます。
このリスクをどれぐらい許容できるかが投資判断では重要です。例えば、ある投資商品で資産運用し、10万円損失が出たら自分の生活にどれぐらいの影響があるかを考えてみましょう。
10万円の損失が出たら生活ができないのか、1回の損失なら大丈夫なのか、3回出たらダメなのか?個人によってリスクの許容度はさまざまですが、自分の中でどれぐらいの損失が発生すると投資の継続をストップするのかをキチンと考えてスタートしましょう。
また、個人投資家の心理としてよく見られるのが下記の例です。思い当たる方も多いのではないでしょうか?
(1)儲けが出ているものは、儲けが出ているうちに売却して利益を確保しよう
(2)値下がりして、今売るのは損だから値上がりするまで待とう
上の(1)と(2)を繰り返すと、手元には利益が出ていない金融商品しかなく、投資の意味がなくなっていることが多いのです。この場合、投資する分野や金額などを見直しすることが、それ以上の損失を避ける意味でも重要です。
一攫千金は夢がありますが、投資をゲーム感覚で行うと失敗する可能性が大きくなります。投資の目的は利益を出すことですが、そのためには損失を最小限にして、資金を必要以上に失わないように分散・長期・積立で投資をすることと、いくらまでであれば損失を受け入れることができるか決めておくことが大事ですね。