夏の暑い日にクーラーをつける日が続くと、気になるのが電気代。また、CO2排出量や、地球温暖化も気になるところ。

この時期にグリーンカーテンの準備をしておけば、真夏には見た目も涼しく、部屋の暑さも軽減できるグリーンカーテンを楽しむことができます。今回はグリーンカーテンにおすすめの野菜や花を紹介します。

グリーンカーテンでどれくらい省エネになるの?

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グリーンカーテンとは、つる性の植物をネットなどに這わせて作るカーテンのことです。

日中に日差しが当たる南側に設置することで、葉でできたグリーンカーテンが壁になり直射日光を遮ることができ、室内の温度の上昇を抑える効果がみられます。

見た目も爽やかな上、グリーンのリラックス効果もあり、涼しさを感じられる「天然のエアコン」です。

電力を抑えられてエコロジーでありつつ、植物を育てる楽しみもあります。また野菜を植えれば、のちに収穫も楽しめる、と良いことだらけです。

横浜市の調査ではグリーンカーテンを設置したことによる地面の温度の違いが実証されています。

日差しの強い夏の日中に計測したところ、グリーンカーテンの外の路面が56℃だったのに対し、グリーンカーテンで覆った内側の路面は31℃でした。この結果から、グリーンカーテンが暑さを軽減し、冷房代を節約する効果があるということが分かります。(参照1)

参照1:横浜市環境科学研究所報、第33号「緑のカーテンによる省エネおよびCO2削減効果の試算」

省エネ効果としては、家庭用エアコン1台を毎日1時間から1時間半稼働させるだけの電力を節約ができると試算されています。CO2の削減についても杉の木9本程度の削減効果が確認されています。(参照2)

参照2:緑のカーテンによる省エネ及びCO2削減効果の試算

中部電力の実験によると、グリーンカーテンの効果で電気代が30%削減されるといいます。夏の電気代の40%はエアコンによるそうで、例えば電気代が月3万円かかるならエアコン代は月1万2000円、その30%が節電できるわけですから月に3600円も節約できると言えます。

参照3:中部電力の省エネ効果実証

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揃えたい材料や道具と作り方

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良いことだらけのグリーンカーテンですが、どうやって作るのでしょうか。まずは材料を揃えましょう。土、プランター、鉢底石、肥料、苗、ネット、支柱などが必要です。

プランターは野菜用の深さのあるものを選ぶと良いでしょう。

また、一つひとつ道具を選ぶのに迷う場合は、グリーンカーテン栽培用のセット(プランター・ネット・土など)が販売されていますので、セットを購入してみるのも良いでしょう。

ベランダ用、軒下用、ビル用などがありますので、用途に応じて選びましょう。

グリーンカーテンの作り方

1:土を準備
プランターの底に鉢底石を敷きます。その上に肥料を混ぜた土を入れます。

2:苗を植える
苗同士が近すぎないよう適度な間隔で穴を掘って、苗を植えます。

3:ネットを貼る
少し斜めにしておくと日差しをしっかりと受けることができます。

4:支柱を立てる
つる性の植物が伸びていくときに支えになる支柱を立てます。根を傷つけないように気をつけましょう。支柱の上のほうにネットを結び付けて支柱からネットにつるが移って伸びていくようにします。