帯状疱疹にかかったらどうすればいい?
体の片側に痛いぶつぶつが出てきたら、できるだけ早く皮膚科を受診してください。基本的にはウイルスをやっつける飲み薬で治療します。
帯状疱疹だった場合、発症してから72時間以内に治療を始めたほうがよいとされているため、受診を後回しにしない方がよいでしょう (参考文献 3) 。
治療が遅れると後遺症が残ることも
治療が遅れると、帯状疱疹後神経痛と呼ばれる後遺症が残ってしまうことがあります。
これは「電気が流れるような痛み」「焼かれているような痛み」などと表現されるような、かなり辛い後遺症です。60歳以上の方ほどリスクが高いです (参考文献 4) 。
連休などで受診できる皮膚科がないときは、総合病院の救急外来を受診してくださいね。
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50歳以上の方はワクチンで予防できます!
実は50歳以上の方には「シングリックス®」という帯状疱疹ワクチンがあります。
いわゆる不活化ワクチンであり、病原菌を直接注射するわけではないので、免疫が落ちている方でも打つことができます。
ワクチンの効果についてですが、海外の研究では、2か月の間隔をおいて計2回ワクチンを打つことで、50歳以上の方に帯状疱疹が起きる確率を約 97% 減らすことができたという報告があります (参考文献 5) 。
また、ワクチンの効果は少なくとも10年は持続するとされています (参考文献 6) 。
2023年6月には、がんなどで免疫が低下している18歳以上の方にも打てるようになりました (参考文献 7) 。
費用は2回の接種で約4万円と高額ですが、地域によっては補助金が出ますので、住んでいる自治体のホームページを確認してみてください。