大人のための小田原旅 アートと自然、食を楽しむ癒やしのひととき

歴史と自然が織りなす美しい街、小田原。都内からのアクセスがよく、東京からは新幹線で約30分、小田急線やJR東海道線でも1本。小田原城をはじめとして多くの観光名所があり、2023年は年間832万人もの観光客が訪れている。気軽に行ける小田原で、心を癒やし特別なひとときを過ごせる大人の旅スポットを紹介する。

関西風仕立てであっさりとした「和菓子 右京」の「御幸の浜」


御幸の浜/小¥1188、大¥2376 ©︎和菓子 右京

小田原は豊かな歴史や美しい風景だけでなく、おいしい和菓子や茶道とも深い関係があり、その文化は約430年前に始まったといわれている。実業家たちが交流を促し、大正以降は財界・政界の人々も小田原に通い、和菓子文化が発展した。また、甘いもので疲れを癒やす旅人も多かったという。

「和菓子 右京」では新鮮な小豆を使い、丁寧に炊き上げられており、上品な甘さと風味が特徴。そして、小田原を代表する「御幸の浜」を菓名とした蒸し棹菓子(さおがし)は、小田原を訪れたならぜひ食べてみてもらいたい一品だ。

浮島と軽羹(かるかん)によるあっさりした関西風の仕上がりで、海岸の石を大納言小豆で、白波を白い軽羹で表現。小田原らしい和菓子のひとつであり、右京の看板商品でもある。通年販売の商品だが製造数は限られる。電話での取り置きも可能。

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創業650年、「ういろう」の極上和風シェイク


小豆シェイク(つぶあんこ添え)/¥770 ©︎ういろう

大人旅の休憩には、老舗の喫茶店で味わえる極上和風シェイクはいかが?

創業650年、外郎(ういろう)家が営む薬と和菓子の老舗「ういろう」。ここで、室町時代から作り続けられているお菓子のういろうは、小田原銘菓として「かながわの名産100選」に選ばれるなど幅広い世代に親しまれている。

今の季節におすすめの一品は、ういろう本店の喫茶メニューである「小豆シェイク(つぶあんこ添え)」だ。風味豊かな国産の小豆と濃厚なミルクでつくられているドリンクで、夏の暑い日にぴったり。シャリっとした食感と自家製のつぶあんこを同時に楽しめる、ぜいたくな一品となっている。

こちらは、ういろう本店の喫茶メニューとなり、テイクアウトは不可。ぜひ、お店にて味わってみてもらいたい。

text: Tomoko Komiyama

軽井沢のラウンドアバウト 六本辻
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