パリ五輪で、トライアスロン競技の舞台となったセーヌ川。
大雨による汚水の流入で水質汚染が発生し、競技が延期されていました。
水質改善が見られたとして現地時間2024年7月31日に競技が決行されましたが、体調不良に見舞われる選手が相次ぎました。
パリ五輪でセーヌ川を泳いだトライアスロン選手が嘔吐
カナダ代表のタイラー・ミスラウチュク選手は、レース終了後に激しく嘔吐。
その様子が放映され、ネットで拡散しました。
「CBC Sports」のインタビューに対しミスラウチュク選手は、セーヌ川の汚染問題について「私は水の専門家ではないので、延期されれば回復できるという気持ちでした」とコメント。
試合後の嘔吐については、「大量の水を飲んでいたので満腹でした。頻繁ではありませんがこうなることもあります」と述べ、水質についての言及しませんでした。
一方スペインのミリアム・カシリャスガルシア選手は、イギリスのメディア「Metro」によると「セーヌ川での危険な水泳を強制され、『サーカスのピエロのように扱われている』」と強く非難。
医師でもあるカシラス選手は、セーヌ川が安全ではないと懸念していたのです。
長期間にわたりセーヌ川の汚染は続いていた中での、トライアスロン競技の決行。
選手の健康を第一に下された判断とは言い難いですね。
出典:CBC Sports、Metro