スライサーはキャベツやたまねぎ、じゃがいも、にんじんなどの野菜を薄く均一な厚さでスライスできる便利な器具です。
毎日使っている人もいるでしょう。
しかし2017年以降の5年半あまりで、全国の医療機関にスライサーが原因だとされるケガが80件以上報告されています。
スライサーを使う時の注意点を国民生活センターが解説
調理の際に便利な器具ですが、鋭利な刃があるため、不注意に扱えばケガをする可能性があるのです。
なので、使い方を誤れば重大な事故につながりかねません。
国民生活センターは、YouTubeで具体的な事故事例を解説しています。
よくある事故事例としては、野菜の残量が少なくなり、指がスライサーの刃に近づいてしまう場合です。
野菜をスライス切りにする際、最初は野菜全体を握って作業しますが、残量が減ると指が刃に接近してしまいます。
このまま無理に作業を続けると、指が刃に触れて裂傷などのケガをする危険性が高くなるのです。
また、たまねぎなどの固い野菜をスライサーで切る際力を入れすぎると、野菜を持った手が滑り、指がスライサーの刃に触れてしまうことも。
では、小さい野菜や固い野菜を切るときにはどうすれば良いのでしょうか。
これについて、同センターが2つ解決法を書いています。
一つ目は、安全ホルダーを用いる方法です。
安全ホルダーを使うことにより、ケガのリスクを抑えることができます。
しっかりと安全ホルダーを持ち、野菜をずれないように固定することに気をつけましょう。
二つ目は包丁などの代わりの道具を用いる方法です。
スライサーではない道具を使うことにより、事故のリスク回避ができます。
さらに、スライサーの扱いは調理以外の場面でも気を付ける必要があるとされています。
スライサーを洗浄する際、刃の部分に指が触れないよう細心の注意を払わなければなりません。
また、引き出しの中に収納していた際に、うっかり指が刃に触れてしまうこともあります。
そのため、スライサーは慎重に取り出すようにしましょう。
このように同センターは、スライサーには刃物が付属しているため、不注意や使用方法を誤れば思わぬケガにつながる危険性があると指摘しています。
便利な反面、危険も伴う調理器具だと認識し、安全に配慮した取り扱いが求められます。
出典:国民生活センター