半袖シャツ着用時に“だらしなく見える人”の特徴。清潔感が上がる「正しい着こなし方」――お役立ちニュース傑作選

大事件ばかりがニュースではない。生活で役立つニュースを厳選、今回は反響の大きかった記事より、いま再び話題になっている記事に注目し紹介する!(集計期間は2018年1月~2023年12月まで。初公開2023年7月14日 記事は取材時の状況) *  *  *

夏場にノージャケットでワイシャツを着る際には半袖が主流ですが、“あえて”長袖を選ぶ方もいらっしゃいます。

理由はさまざまで、「半袖のワイシャツは邪道」という考えに基づいていたり、単純に「見た目がカッコ悪い」からだったりでしょうかね。

正直なところ私も以前は、「半袖より、長袖シャツ」と考えていました。ところが、暑さに耐えられず、つい袖をたくし上げたままにしてしまうのは、だらしなく見えるもの。また、一度たくし上げた袖を元に戻したとしても、シワシワになっていますよね。取引先に会う職種の方にとっては、長袖よりも、洗練した半袖シャツのほうが一日の長があるはずです。

そこで今回は、「清潔感のある半袖シャツの着こなし方」について、『男の服選びがわかる本』(池田書店)の著者がポイントを解説します。

◆半袖シャツのサイズは「袖まわり」と「身幅」が重要

ワイシャツは、半袖と長袖で、見るべきポイントが変わります。

長袖の場合、首まわりが基準ですよね。キツすぎる首まわりでは第一ボタンが留められませんし、緩すぎる場合、締めたネクタイに比べ、襟付近の生地にシワが寄ってしまいます。

その一方、半袖シャツは、ノーネクタイが基本ですので、第一ボタンを気にする必要はありません。また、「腕まわり」や「身幅」で、ガラッと印象が変わります。袖が太すぎると、サイズが合っていない印象になりますからだらしなく見えがち。逆にピタッとしすぎでは脇汗で生地が湿ってしまうため、ニオイの原因になりかねません。

腕の実寸にたいして、8~10センチ程度、余裕がある位を目安にしてみてください。見た目のスッキリ感と脇汗の心配、どちらも満たす基準になりますよ。

◆「長袖と同じサイズ」で思考停止しないほうが良い

一方、身幅を気にする方は多いはず。これはサイズというより型紙を確認してください。どんな量販店であっても、ワイシャツの型紙は2種類以上用意されています。レギュラーフィットやスリムフィットと呼ばれるもの。呼び名は店舗ごとに異なりますが、やせ型の方は細身のタイプを選びましょう。

ちなみにガッチリしている方も、意外にスリムフィットが似合う場合もあります。スリムフィットもSからXLまでサイズが用意されているから、長袖を選ぶときのサイズを鵜呑みにせず、半袖もしっかり試着することをおすすめします。

◆柄物と無地、半袖シャツの場合の正解は?

ヨーロッパでは「シャツは下着」という考え方があります。加えて、ジャケットの袖裏に皮脂がつくことをガードするため、長袖が基本です。

そんな“王道”の長袖に比べると、半袖は邪道というより、カジュアルの要素が強いもの。白無地もさわやかに見えますが、カジュアルだからこそ柄物も似合います。例えば、ギンガムチェック柄やストライプ柄など、華やかなデザインを売り場で見かけませんか?

ジャケット着用を前提とする長袖に比べ、半袖はそれ自体に華やかさを持たせるコーディネートも映えるのです。だからこそ、白無地を選ぶならば、黒いスラックスではなく、若干色味が入ったネイビー系や青みかかったグレーがおすすめです。

◆避けるべきNG要素“肌着見え”

肌着が首元から覗いてしまうケース、ノーネクタイの着こなしが定着したころから激増しています。第一ボタンを開ける前提の半袖シャツも、肌着の首型次第では丸見えに……。清潔感の観点からいうと、“肌着見え”は極力避けたいところです。

そこで、半袖シャツには必ずVネックの肌着を選びましょう。このとき色は白ではなくベージュをおすすめします。というのも、ベージュならば、白い半袖シャツであっても、肌着が透けることはないからです。

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半袖シャツを着こなすためには、長袖シャツとは異なる視点が必要不可欠。熱い季節でも涼し気で清潔感あるコーディネートを完成させたいところですね。

<TEXT/森井良行>

【森井良行】

“あなたのお抱えスタイリスト”として、その違和感を言葉で可視化する。著書『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)など5冊。MENSA会員。公式サイト「エレカジ」では、80件を超えるコーディネート事例を公開。