CoCo壱番屋、ポークカレーが「591円→646円」に…値上げラッシュでも“1000円以内で満足”の組み合わせ4選

価格上昇が当たり前になっていますが、値上げが難しい食べ物の1つがカレーなのかもしれません。松屋は昨年1月よりカレーの値上げに踏み切ったものの、上手く軌道に乗せられず、この夏からは低価格路線にシフトすることに。無印良品のレトルトカレーも今年の3月から値上げではなく、逆に値下げを行うなど、他ジャンルの食べ物よりも大幅な価格アップは行われていない印象があるんですよね。

そんななか、ついに大きく動いてきたのがカレーチェーン最大手のCOCO壱番屋(以下、ココイチ)。2022年12月の値上げ以降、しばらく価格を据え置いていましたが、ついに8月1日より値上げを決行することに!

それによりベースのポークカレー(300g)は東京・神奈川・大阪で591円から646円に、その他地域では570円から646円に値上げ。トッピングも45種類で値上げとなりました。

◆組み合わせ次第では「1000円以内」でも…

「ココイチのカレーは庶民の食べ物でなくなってしまったのか……」そんな声が全国各地から聞こえてきていますが、組み合わせ次第では1000円以内でまだまだ賑やかに楽しむことができるんですよね!

ここからはココイチのカレーを食べ続けて30年以上のカレー研究家スパイシー丸山が、「1000円以内で満足できる華麗(カレー)なる組み合わせ」4種類を紹介していきたいと思います。

1000円以内の組み合わせでキーとなるのが低価格のハーフサイズトッピング。今回の価格改定でハーフシリーズも価格がグンとアップしてしまいましたが、それでも使えるアイテムは盛りだくさんなんですよね。

オーダーのベースを646円のポークカレーにして、気になるハーフトッピングを組み合わせていきましょう。

◆①ハーフシーフードMIX

3種類のシーフード具材が楽しめるココイチ通にはおなじみの「海の幸カレー」ですが、今回の価格改定により1016円になり、ついに1000円を超えてしまいました。

そんな海の幸カレーよりもリーズナブルに、さらに満足感が味わえるのがスパイシー丸山考案の「ハーフシーフードMIX」。ポークカレー(646円)+ハーフイカ(132円)+ハーフあさり(106円)+フィッシュフライ(106円)という揚げ物も2個乗る組み合わせで、合計金額は990円。しっかり1000円以内におさまっています。


あさりはハーフでもけっこう量が入っているので、カレーソースにあさりの風味が溶け込みシーフードカレーならではの贅沢な美味しさに! イカフライだけでなく、フィッシュフライも乗る揚げ物ダブル仕様なので、食べ応えもバッチリです。

「海の幸カレー」よりもボリューム感があるので、シーフード好きは試してみてください。

◆②ハーフミートMIX

ガツンと楽しみたい人にオススメなのが肉系トッピングでまとめた「ハーフミートMIX」。ポークカレー(646円)+フライドチキン3個(183円)+ソーセージ2本(174円)で合計金額は1003円。このままだと「3円」オーバーしてしまいますが、そんな時はライスのボリュームテクニックを活用しましょう。デフォルトの300gをちょっと少なくした250gがあるので、250gを選択するとマイナス30円に。合計価格も973円となり、しっかりと1000円以内におさめられるのでした。


ジャパニーズカレー×肉類の揚げ物は最強のコンビネーション。唐揚げと揚げソーセージで楽しむこの組み合わせは、ガツンと食べたい人の胃袋をしっかり満たしてくれますよ!

アイテムがかぶらないようにソーセージをチョイスしましたが、フライドチキン3個(183円)+ハンバーグ(165円)の組み合わせにすると合計994円と300gでも1000円以内におさめることができます。ライス300g派の方はフライドチキンとハンバーグのコンビネーションでぜひ。

◆③ハーフ野菜MIX

野菜を中心に軽やかに楽しみたいなら、ベジ系トッピングでまとめた「ハーフ野菜MIX」はいかがでしょう。

ポークカレー(646円)+ハーフやさい(136円)+ハーフなす(90円)+クリームコロッケ1個(121円)という組み合わせで合計993円になります。


野菜×揚げナスはココイチの野菜系カレーの中でも好きな組み合わせなのですが、肉ナシの物足りない部分をクリームコロッケがしっかりアシスト!野菜中心ながらも満足度の高いココイチタイムを過ごすことができるのでした。

ちなみにハーフなすは90円という数少ない超リーズナブルなトッピング。あと1アイテム加えたい時に重宝するので覚えておいてください。

◆④バーガーセット風MIX

最後はスパイシー丸山考案の変化球的な組み合わせ「バーガーセット風MIX」です。

ポークカレー(646円)+ハンバーグ(165円)の組み合わせにして、サイドメニューのフライドポテト(172円)を追加。

ポテトをセルフで乗せると、983円でバーガーセットのようなカレープレートの完成です。


カレーにフライドポテトを乗せて食べるのは違和感があるかもしれませんが、フライドポテトにカレーを合わせるのはイギリスやアイルランドでは定番の食べ方。揚げジャガイモを乗せて食べているのと同じなので、カレーとの相性は抜群なんですよね! スプーンだとフライドポテトが食べづらいので、サラダ用のフォークで食べることをオススメします。

ベースのポークカレーだけでなく、トッピング、ライス、辛味UPなど全てで値上げとなった今回のココイチの価格改定。

定番のロースカツカレーは998円、パリパリチキンカレーは994円、ソーセージカレーも994円となり、レギュラーメニューが500円台~600円台だった時代を知る身としてはため息が出るばかりです。

とはいえ、今回のように「ポークカレー+ハーフトッピング」を活用すると、1000円以内でもまだまだ賑やかに楽しむことができますよ!

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値上げに嘆いて行くのを止めるのではなく、賢くお得にココイチのカレーを味わっていきましょう。

<TEXT/スパイシー丸山>

【スパイシー丸山】

インド料理からお家カレーまで精通する次世代のカレー研究家。日本野菜ソムリエ協会カレーマイスター養成講座講師。レシピ、食べ歩き、商品情報など、カレーにまつわるさまざまなトピックを日々発信している。著書『初めての東京スパイスカレーガイド』 ブログ:カレーなる365日 Twitter:@spicy_maruyama