母が48歳のころ、足首に熱っぽさを感じ、その後、大量の汗や頭痛、さらに気分の浮き沈みなどの症状が現れます。友人にすすめられた漢方を飲んでみますが、症状は悪化するばかり。2人の娘の子育てと家事、仕事に追われて、特に何の対処をすることもなく月日は流れ、50歳になったときには症状はピークに。ようやく婦人科を受診し「更年期障害」と診断されます。その後数年間、母が更年期障害とうまく付き合った方法とは。
48歳で更年期の症状が出始めた母
パワフルでお世話好きな私の母は、2人の娘の子育てに家事、仕事に奮闘していました。平日はフルタイムで働き、家事と育児をこなしていた母が、まさかそんなにつらい思いをしていたなんて、思いもしませんでした。
母が48歳のころ、最初に感じた違和感は足首の熱っぽさでした。その後、暑くもないのに大量の汗が出て、頭痛や気分の浮き沈みが見られるように。そのときはまだ閉経していませんでしたが、「私もついに更年期が来たのか」と思ったのだとか。周りの同年代の友人との会話では体の不調についての話題が多く、皆それぞれに更年期の症状に悩まされていたそうです。
ある日、母は友人から漢方をすすめられて、早速薬局で漢方を購入し内服してみました。しかし症状は改善せず、反対にだんだんと症状は強くなるばかり。次第に家事や育児、仕事への気力がなくなっていき、母の表情からは笑顔が消え、身だしなみもボロボロ。もともとパワフルな母の姿からは想像できない状態に……。
それでも我慢して、何とか日々の生活を回していた母でしたが、50歳のとき、閉経と共に更年期の症状がピークになり、頭痛や肩凝り、関節の痛みが現れました。さらにイライラや人に会いたくないなどの精神的な苦痛が多くあったそう。そして、ようやく病院を受診することに決めました。
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ようやく病院を受診し、治療が始まるが…
最初に症状が出てから2年後、母は婦人科を受診し、そこで「更年期障害」と診断されます。母は症状が重く、病院で月に1回ホルモン注射を受けることになり、約1年間治療を続けました。ホルモン注射を打ったときはホルモン量がピークになり、症状が抑えられて調子がよかった母ですが、注射を打って日がたつと、徐々に体の中からホルモンが減っていき、再び症状が現れたそう。
母は頭痛や貧血が起こり、外出がおっくうでうつっぽくなるなどの症状が徐々に出てくるため、自分の体の中からホルモンが減っていくのを実感していたそうです。月に1回のホルモン注射だけでは症状が治まらないことに気付いた母は、何か生活に取り入れられる緩和方法がないか、探すことにしました。