スキルス胃がんの自覚症状は?少しでも防ぐには?



スキルス胃がんになると胃壁が厚く硬くなるため、胃が広がりにくくなります。自覚症状としては、通常の胃がんよりも、食欲低下を訴える患者さんが多い印象です。

スキルス胃がんに特化した予防法はありませんが、一般的ながんと同じようにピロリ菌に感染している場合は除菌をすることでがんの発生や進行を抑えられる可能性はあります。

また、胃の不調を感じたら早めに内視鏡検査(胃カメラ)をおこない、内視鏡の専門医や消化器内科専門医にしっかり胃の状態を見てもらうことで、早期に発見することは不可能ではありません。

病気に対する手立てが少ないのが現状ですが、遺伝子レベルでの効果的な検査や治療が実現できるように研究が進められています。

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まとめ

スキルス胃がんはまだわかっていないことが多い特殊なタイプの胃がんです。防ぐことは難しいかもしれませんが、こうした病気があることを知り、胃に関心を持っておくことは大切です。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

取材・文/中澤夕美恵(51歳)
出版社、編集プロダクションを経てフリーになって約20年。2年前からスポーツジム通いに目覚め、せっせと運動に励むもののほぼ減量しておらず、ズッコケる。いつか痩せると信じて今日もジムへ……。

著者/監修/福田頌子 先生
あさひの森内科消化器クリニック院長。医学博士。消化器病専門医、消化器内視鏡専門医。消化器疾患や生活習慣病などの内科疾患まで幅広く診療。検診ドック、腸内細菌外来やダイエット外来などもおこない、病気を治療するだけでなく未然に防ぐ予防医学にも力を注ぐ。