2024年8月7日(日本時間)、パリ五輪のレスリング女子50キロ級の決勝の前に行われる計量で、インド代表のビネシュ・フォガット選手(29)が体重超過となり失格になった。
ビネシュ選手は1回戦で須崎優衣選手を破った。その後も順調に勝ち進み、アメリカ代表選手と対戦する予定だった。失格を受け、準決勝でビネシュ選手に敗れたキューバ代表選手が決勝戦に進み、銀メダルを獲得した。
モディ首相も励まし「強くなって戻ってきて!」
IOC公式サイトによると、超過したのは100グラムだという。
失格が発表された後、インドのナレンドラ・モディ首相はXでビネシュ選手に向けて、「あなたはチャンピオン中のチャンピオンです!」などと激励の言葉を送っていた。
モディ首相は「今日の挫折は辛い。私が感じている絶望感を言葉で表現できたらいいのにと思います」としつつも、「同時に、私はあなたが立ち直る力を持つことも知っています。常に困難に立ち向かうのがあなたの性格です」と励まし。「強くなって戻ってきて!みんなで応援しています」と呼びかけた。
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「私の勇気はすべて折れました、私には今これ以上の力がありません」
しかし翌8日朝(日本時間)、ビネシュ選手はXで「私の勇気はすべて折れました、私には今これ以上の力がありません」などと投稿。続けて「さよならレスリング 2001-2024」と引退を示唆した。さらに「皆様にはいつもお世話になっています、ごめんなさい」と謝罪の言葉を伝えた。
突然の引退を示唆するコメントは注目を浴び、8日昼時点で1万9000件のリポスト(拡散)、6万8000件の「いいね」が付いた。9800超のコメントも寄せられ、「チャンピオンは勇気を失わなくていい。インド中があなたと一緒です」「あなたはインドがこれまでに見た中で最も素晴らしいなスポーツマンだ。以上。五輪メダルは二の次だ」「諦めないで。もう一度挑戦して」といった声が書き込まれた。