男性が「真夏のデートで失敗する行動」5選。猛暑だからこそ“要注意”のポイントが

 こんにちは。結婚相談所「マリーミー」で代表を務める植草美幸です。設立15年、累計約1000組のカップルを成婚に導いてきました。

 今年2月に放映された、『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)での特集をご覧になられた方もいらっしゃるでしょうか。番組の内容は、当社の婚活中の会員の方々に密着したもので、大変な反響をいただきました。

 本連載では、特に男性向けの恋愛や婚活のノウハウを、婚活最前線の現場からご紹介いたします。もしあなたがモテたいと思うなら、結婚したいのならば。実績に裏打ちされた自信がありますから、覚悟してついてきてくださいね。

◆夏のデートも「考え方は冬と同様」

 平年より2週間ほども短かった梅雨も明け、すっかり夏本番。昼間だけでなく、朝も夜も容赦ない暑さです。体調にはくれぐれもお気をつけくださいね。

 以前、冬のデートで注意するべきポイントを解説する記事を書きました。今回はその「夏編」をお送りしてまいります。

 考え方そのものは、冬と同様です。そのため、デート慣れしているか、相手への想像力が高い人であれば、ごく当然のことばかり紹介していると思われるかもしれません。

 一方で、デートに苦手意識があったり、手応えを感じられないことが多い人であったり、場数を踏んでいない方たちには、「今日から使えるテクニック集」としてお使いいただけるはずです。

◆一見、よくできたデートプランに思えるが…

 冬編と同じく、すべての選択がマズいNGデートプランの例から、配慮すべき点をピックアップしていきましょう。

 正午頃に待ち合わせ、駅から徒歩10分以上をかけプールや海に。3時間ほど遊んだのち、運動してお腹が空いたからと、おしゃれなカフェで早めのご飯。日も沈みかけてきたので、駅までの道を遠回りしながら、なんとなく散歩。解散するには名残惜しいので、オーセンティックバーへ誘う――。

 どうでしょうか。冬のプラン例と比べると、幾分も素敵な内容に見えるかもしれません。

 しかし、このデートコースはかなり“攻め過ぎた”内容といえます。夫婦間ならまだしも、交際前または交際して短い状態であれば、一発レッドカードとなってしまう危険性さえあるのです。

 なにがそこまで“危険”といえるのか、考えながら読んでみてください。

◆①猛暑だからこそ待ち合わせ場所は“要注意”

 冬場の敵はなにより「寒さ」でした。夏の場合もまずは極端な外気温こそが敵であるので、冬と同じような対策が有効になります。

 つまり、待ち合わせ場所は屋内かつ、目的地から近い場所に設定することが第一。

 もちろん、待ち合わせがしやすい場所と目的地が離れている場合もあるでしょう。その場合は、タクシーやバスなどの公共交通機関を使いつつ、随時「暑くない?」といった声かけを行い、柔軟に小休憩を挟みながら向かってください。

 やはり「自分が我慢できる程度だから、大丈夫なはず」という楽観視は厳禁。特に昨今の暑さは、比喩でなく生死にも影響を及ぼすほどのものですから、保険に保険をかけるような慎重さでちょうどよいはずです。

 ただ、冬には「女性は寒がりだからと煽ったのに、暑さにも弱いのか」と、矛盾を指摘したくなる方もいらっしゃるでしょうか。

 実はそんな穿った見方も、間違いではありません。夏は外気温以外にも、敵だらけなのですから!

◆②「日焼け」「冷房」「汗」に目を光らせよう

 夏ならではの敵とは、大きく分けて「日焼け」「冷房」「汗」の3つ。これらをすべて同時に解消しようとするのはなかなか大変だからこそ、特別の注意をお相手に払ってほしいのです。

 多くの日本女性は日焼けによる肌ダメージを警戒しますから、日焼け止めを塗ったり、日傘や日よけ用の羽織を持ち歩いていたりします。日中に出歩くときは、日傘と羽織で完全防備する女性も少なくありません。

 日傘は暑さを軽減してくれますが、蒸し暑い日本では羽織はどうしても暑いもの。汗をかいてしまうと、日焼け止めが流れてしまうのはもちろん、化粧や髪型の崩れも気になってしまいます。

 すると、あなたに好意がある女性ほど、デート中に汗をかくのは避けたい事態であると想像できませんか?

 暑さ対策が熱中症の観点から必要なのは当然として、ロマンスのための心配りとしても、気をつけてほしいのです。

 ちなみに、髪を結ばずにおろしたヘアスタイルや浴衣などは想像を絶する暑さですから、「実質的な暑さ」も存在することをお忘れなく。

◆③プール&海は避けておくのが無難

 ここまで来ると、残りのNGポイントも見当がついてきたのではないでしょうか。そう、今回の最大の危険因子は「プール」「海」です。

 お化粧も髪型もどうしても乱れてしまいますし、この例では昼間の設定なので日焼け問題も深刻です。

 さらに、胸元が豊満な女性からは「胸元を見ながらプールに誘われるんです」なんて悩みを明かされることもしばしば。そこまで露骨ではないとしても、浅い関係性では下心が見え透いてしまうばかりなので、ナイトプールだとしてもリスキーです。

 プールや海はお相手からのお誘いでもない限り、避けるべきデートスポットといっても過言ではありません。

 短絡思考で「夏らしいし、涼しいし、距離を縮めるのにうってつけのはず」と、LINEを打つ手は止めましょう。

◆④屋内で気をつけたいのは…

 また、その他の点にも問題点や注意事項はたくさん存在しています。

 カフェで早めに食事をとるのは、このプラン内では懸命な選択です。ただ、カフェは得てして冷房が強いもの。気温差や飲み物によって、一気に体が冷えてしまうこともよくありますから、ここでも声かけは必須です。

 もし「寒いかも」と言われたり、腕をさするような仕草をしていたら、すかさず自分のジャケットをかけてあげましょう。

 真夏にジャケットなんて持ち歩いていない? そんな声も聞こえてきそうですが、夏場のデートでも、薄手のジャケットはぜひ持ち歩いてほしいものです。屋内でさっとかけてあげるだけで、一気にスマートな印象を与えられますから。

◆⑤「下心が透けて見えるような場所」は避けたい

 残すプランは「日没後の散歩」と「オーセンティックバー」。一見なにも問題ないプランですが、明確な落とし穴が存在しています。

 女性の夏の足元といえば、サンダルやミュールです。デートともあれば、おろしたてのものや、デザインがとびきり気に入っているものを履いているかもしれません。

 けれど、かわいらしいサンダルやミュールほど、靴擦れも起きてしまいやすいものなのです。お散歩をしたいなら、事前に「歩きやすい靴で来てね」と言っておいたり、「その靴で歩くのはしんどくない?」と確認をとるなどのワンアクションを入れる必要があります。

 そうした観点とぶつかってしまうのがオーセンティックバーです。カジュアルなところならともかく、格式のあるバーでは小綺麗な格好で訪れたいもの。

 お散歩やプール・海に適した服装にはそぐわないことが多いでしょうし、そのように動き回ったあとではやはり化粧崩れも心配になってしまいます。

 そもそも、なぜこのプランではオーセンティックバーに誘おうとしたのでしょうか? 先ほど「下心」が透けてしまうことに注意をしましたが、水着でなくとも薄着となる夏場は、無意識にいやらしい視線を向けてしまう男性が少なくありません。

 そうした視線が感じられたのちに、特別な日でもなく、柄でもない人から、やたらとムーディーな場所へ誘われると、やはり下心を警戒されてしまいます。

◆夏ならではのピンチを「見せ場」に変えた例も

 デートにおいて常に大切なのは、相手への観察眼と、そこから得た適切な距離感の把握です。無理に距離を詰めようとするのではなく、しかし積極性は失わず、相手の様子に合わせて働きかけていきましょう。

 寒いからこそ「見せ場」がある冬と同じく、夏もたくさんのピンチがあるからこそ多くの「見せ場」があるのです。

 実際に、夏のピンチを成婚に繋げた男性会員の事例を紹介します。

 浴衣デートをしていたところ、お相手が靴擦れしてしまったとのこと。けれど慌てず騒がず、近場のベンチまで手を引き、座らせたそう。それからコンビニへと駆け込み、絆創膏にくわえ冷感ボディシートを購入して、怪我と暑さのケアを行ったそうです。

 その心遣いと手際が、女性にとって決め手になったと聞いています。結婚生活は、“苦”楽をともにするもの。だからこそ、デート中のピンチは、まさしくチャンスでもあるはずです。

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 結婚とまでいかずとも、悩ましい夏のデートこそ腕の見せどころです。都内でも、明治神宮のような緑あふれる場所は涼しいですし、かき氷やジェラートといった季節ならではの食べ物もたくさんあります。

 想像力とリサーチ力を尽くして、「一夏の恋」に終わらせてしまわない、「一生ものの愛」へと繋がるデートを楽しんでくださいね。

<TEXT/植草美幸>

【植草美幸】

結婚相談所マリーミー代表取締役、恋愛・婚活アドバイザー。 1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピーを創業。そこで培ったマッチング能力・人材発掘力を生かし、2009年に結婚相談所マリーミーを設立。日々カウンセリングを行いながら、セミナーの開催、テレビやラジオへの出演など幅広く活動中。著書に『ワガママな女におなりなさい 「婚活の壁」に効く秘密のアドバイス』(講談社)、『モテ理論』(PHP文庫)など