スーパーのPB豆腐は、「安さ」をコントロールするため

――そこに、スーパーのPB豆腐商品が追い討ちをかけているわけですね。イオンの「北海道産ゆきほまれ使用の寄席豆腐」とか、西友の「みなさまのお墨付きシリーズ 国産大豆の絹ごし豆腐」とか、さまざまなPB豆腐がスーパーやコンビニから数多く出ています。「PB豆腐の食べ比べ」をしているサイトもあるほどです。

飯島大介さん スーパーやコンビニのPB豆腐の狙いは、「美味しさの追及」ももちろんありますが、より安く売りたいというのが真の目的です。

これまでスーパーなどに豆腐を卸してきた地場の豆腐工場を安く買い叩くことは、もうあまりできなくなりました。自分の会社で企画して生産すれば、安さをコントロールすることができます。

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「豆腐は安くて当たり前」という消費者の意識を変えなくは

――なるほど。ところで豆腐店はこれからどうなるでしょうか。どうすれば生き残ることができますか。

飯島大介さん かつては、特売の目玉として「1丁19円」の豆腐がありましたが、今は無理です。「豆腐は安くて当たり前」という、われわれ消費者の意識を変えなくは、豆腐店の生き残りは厳しいと思います。

消費者は、「物価の優等生」などと豆腐を持ち上げてきたことを、反省する必要があります。豆腐店も、「豆腐を作るにはこれだけのコストがかかり、これだけの値段で売りたい」とはっきり自己主張すべきです。

消費者も豆腐を食べたければ、それなりの値段で買うことを受け入れなくてはいけません。

(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)