出会いを楽しむ。「アルフレックス」のアップサイクルストア「ReStore」が大阪に

長い間使った家具を引き取り、再生する。イタリア発の高級家具ブランド「アルフレックス」が、2022年にスタートしたアップサイクル製品を取り扱うストア「ReStore」を大阪にオープンした。国内では、東京・二子玉川に続く2店舗目となる「ReStore」をのぞいてみた。

長く安心して使える。「アルフレックス」が行うアップサイクル

「長く安心して使える家具」を目指して、長年ものづくりを続けてきたアルフレックス。日本ではイタリアのアルフレックス社で学んだ創業者が、1969年から日本でオリジナルの家具の製造もスタート。以降50年にわたり、「数十年経っても使い続けられる」と定評の高いソファは、名作マレンコをはじめ、時代に沿ってデザインとともに中身の進化を続けてきた。

そんな同社が2022年よりスタートしたのが、アルフレックス製品を自社で消費者から買い取り、メンテナンスを施して再販売する取り組みだ。自社施設「クオリティセンター」で、生かせるパーツはそのままに、傷んだウレタンやパーツ、カバーの交換などのメンテナンスを実施。新品同様に生まれ変わったアップサイクル製品を販売する。

今や製造が終了してしまったモデルや、サスティナブルな特別な生地を使ったものなど、仕上がりは1点1点のアップサイクルによって異なる。掘り出しものを見つけるような楽しみがあり、価格も通常価格よりも求めやすいので、購入者にとってのメリットも大きい仕組みとなっている。

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新作とアップサイクル品を一度に。大阪の「ReStore」

そうしたアップサイクル製品をはじめ、家具のメンテナンス、展示品のアウトレット販売、そして端切れを再利用したエコプロジェクトを兼ね備えたコンセプトショップ「ReStore」の1号店は、2023年に二子玉川ライズS.C. テラスマーケット「二子玉川 蔦屋家電」内にショップインショップの形式でオープン。好評を得て、2店舗目はアルフレックス大阪をリニューアルし、7階に「ReStore」が新フロアとして併設された。

大阪・南船場のビル内に2フロアで展開するアルフレックス大阪の1フロアに、オープン時にはマレンコをはじめ、1986年に誕生したA・SOFAシリーズ、2018年に誕生した人気のソファERA(エラ)などの展示現行品販売や、今は手に入らないCini Boeri(チニ ボエリ)デザインのソファPAST(パスト)のアップサイクルも。

ソファ選びと言えば豊富な生地・革のコレクションからカバーを選ぶのも醍醐味の一つだが、仕上がった製品をイメージではなく、実物を見て購入を決めることができるのは「ReStore」ならではだ。また、月に2回ほど店頭にならぶ商品も入れ替わるため、何度足を運んでも、新しい出会いと発見を楽しめる。

店内には、家具のメンテナンスに使うツールや生地の見本などをそろえた展示スペースも設けられ、サスティナブルな取り組みを目でみてわかるような仕掛けも興味深い。