長い間使った家具を引き取り、再生する。イタリア発の高級家具ブランド「アルフレックス」が、2022年にスタートしたアップサイクル製品を取り扱うストア「ReStore」を大阪にオープンした。国内では、東京・二子玉川に続く2店舗目となる「ReStore」をのぞいてみた。
ここでしか買えない小物も充実
また、見逃せないのが、エコプロジェクトの一環としてブランドが力を注いでいる小物だ。イタリアをはじめヨーロッパを中心に厳選された高品質の生地は、家具を作る工程でどうしても端切れが生じてしまう。そうした端切れを使って、2013年から非売品として小物づくりをスタート。製品は、チャリティイベントの出品やノベルティなどとして展開されてきたが、「ReStore」のオープンをきっかけに店頭販売を実施した。
トートバッグ ¥5,500(税込)
アルフレックス大阪の小物売り場。スリッパにはalfrexのチェアにも採用されているウレタンを中敷に使用。履き心地を追求している。¥6,600(税込)
大阪店では、ポーチやバッグ、スリッパ、クッションカバー、そして新作としてレザーの端切れを使ったマレンコのキーチャームなどもならぶ。これらもまた、生地のよって風合いが異なり、同じアイテムでも表情が異なる。その時その時で、偶然のような出会いを楽しみながらもの選びができるだろう。なお、小物の売り上げの一部は、日本赤十字社を通して寄付を行い、震災被災地の復興にも充てられる。
店頭では「これがどんな生地か」、「もともとはどんなソファなのか」をスペシャリストがしっかりと教えてくれる。その対話を通じて、長く愛用できるというクオリティを所以の実感できるだろう。「ReStore」のようなお店が選択肢として存在するのは、消費者にとっても嬉しいものだ。
text: Mio Koumura
・名作椅子100脚がずらり。デザインの変遷をたどる展覧会が3都市を巡回
・テキスタイルデザイナー 須藤玲子 人を結んで織りなすNUNOとは