2024年8月9日(日本時間)、パリ五輪・卓球女子団体の準決勝が行われた。日本代表は3対1でドイツ代表に勝利し、銀メダル以上が確定した。

日本の唯一の黒星は第2試合のシングルスだった。張本美和選手がアネット・カウフマン選手にストレート負けを喫した。

Xでは「カウフマン選手は何者!?」「めっちゃ強かった」「美和にストレート勝ちはビビった」と驚きの声が続出した。

水谷隼「オリンピックの洗礼浴びた…」

卓球・女子シングルスの世界ランキングでは、張本選手が8位、カウフマン選手が100位と圧倒的な差がある。だが、この試合は第1ゲーム7-11、第2ゲーム6-11、第3ゲーム9-11とカウフマン選手にストレート負けを喫した。

卓球ファンからは「まさか」との声が相次いだ。東京五輪・卓球混合ダブルス金メダリストの水谷さんは「美和 0-3 オリンピックの洗礼浴びた…」とXでコメントしていた。

カウフマン選手は18歳のサウスポーで、YGサーブ(逆横回転をかけるフォアサーブ)を得意とする。高身長と長い髪が印象的だ。準々決勝のインド戦ではシングルスで2勝をあげた。

卓球界では、2017年に「ヨーロッパU21選手権」の女子シングルスで優勝を果たしたことで注目を集めた。当時15歳5か月で最年少記録を更新した。

卓球通として知られるお笑いタレント・パーマ大佐さんは、試合前にXで試合の注目ポイントを語る中で、カウフマン選手を警戒していた。

「チームを牽引しているのは、エース起用が予想される18歳のカウフマン選手。183cmの大型サウスポーで団体戦4勝0敗。長身から繰り出されるバックハンドドライブは威力抜群。世界ランキング100位だからといって油断すると痛い目見ます。間違いなく今後のドイツ女子の中心選手になるでしょう」

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元日本代表監督「久しぶりに面白い選手が出てきた」

パーマ大佐さんは試合中、試合後もXを更新し、カウフマン選手の強さをこう語っていた。

「カウフマン選手強すぎ。サーブも上手けりゃコース取りも上手いし、183cmあるから回転量もスピードもある」

「本来はレシーブが上手い張本選手ですが、最後までカウフマン選手のYGサーブに苦しみました。さらに183cmの長身から放たれる威力抜群の両ハンドは相当プレッシャーだったと思います」

また、2012年から2021年まで卓球の男子ナショナルチーム監督を務めた倉嶋洋介さんは6日朝、

「カウフマン???まさにティモが去って新たなドイツの新星となるか?YGサービス、パワー、さらにはコースどり、ボールタッチの柔らかさが備わっている。久しぶりにヨーロッパ女子から面白い選手が出てきた」

とXでコメントしていた。