パリ五輪レスリング女子53キロ級決勝戦のテレビ放送をめぐり、インターネット上で疑問の声が相次いだ。

レスリング女子53キロ級決勝は2024年8月9日に行われ、日本代表の藤波朱理(20)が、ルシア・ジェペス(エクアドル)を破り、金メダルを獲得した。

「レスリングで一番注目していた選手なのに、放送なしの謎」

藤波はジュニア時代から注目され、17歳の時に世界選手権53キロ級を制した。

今大会は優勝候補のひとりに挙げられ、下馬評通りに金メダルを獲得。中学時代からの連勝を「137」に伸ばし、改めて世界最強を証明した。

その実力はレスリング女子五輪3連覇で、「霊長類最強女子」の異名をとった吉田沙保里さん(41)も認めており、8日放送の「パリオリンピック2024 デイリーハイライト」(NHK)に出演した際に、「もう霊長類最強女子ですよね、私よりね」と絶賛していた。

周囲の期待が大きかった藤浪だが、決勝戦は地上波での放送はなく、BSとTVerでしか視聴することができなかった。

決勝戦が行われたのは9日午前4時過ぎだったが、その時刻に五輪を中継していたNHKは、日本人選手が出場していない、陸上女子走り幅跳び決勝などを放送。フジテレビ系では、卓球女子団体準決勝が放送された。

インターネット上では、地上波中継がなかったことを疑問視する声が相次いだ。

Xには、「藤波朱理選手はレスリングで一番注目していた選手なのに、放送なしの謎」「決勝10分ぐらい地上波で放送してほしかったなぁ」「地上波放送されなくて残念な思いをした人も多いのだろ」「こんだけ女子レスリングが日本に貢献してるのに…」「なんか今回のオリンピック散々だね」「何で地上波で放送ないか謎 絶対金メダル予想出来たよね? テレビ局は反省してくれ」などのコメントが寄せられた。

今大会、レスリングは男女ともに好調で、メダルラッシュとなっている。