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●東京山側の一大観光地となっている「高尾山」はグルメ巡りも楽しいスポット。新旧のスイーツを食べ歩いてきた。

 高尾山は初心者でも気軽に登山を楽しめ、薬王院をはじめとするパワースポット巡りもできる人気の観光地です。

 中腹や麓には飲食を提供する店が立ち並び、グルメな人も見逃せないスポットでもあります。山の中で目一杯遊んで疲れたら、注目のスイーツ店へ甘味を補給しに行ってみましょう。

スイーツの前に観光客数世界一の山も満喫しよう


京王線高尾山口駅は、建築家である隈研吾氏のデザイン

 東京出身の人は、遠足で高尾山に行ったことがあるという人も多いのではないでしょうか。子どもの頃は嫌だった場所も、仕事に明け暮れて心身ともに疲れがたまる歳になると、休日に自然にふれてリフレッシュしたくなりますよね。近場で自然にふれあえる高尾山は、まさに緑の癒しを求める人に打ってつけ。

 高尾山登山口に気軽にアクセスするなら、高尾山口駅を利用するのがおすすめです。体力や経験に合わせてルートが選べ、リフトやケーブルカーを使えばすぐに中腹に到着しますよ。


3号路の様子

 自然林が多く残る高尾山はルートによって見られる植物が違います。季節によっても違う表情を見せてくれるので、何度登っても飽きることはありません。自然の中を歩いてお腹も減ってきたら、甘いものが欲しくなってきました。

中腹の一休みスポット『高尾山スミカ 天狗屋』


天狗屋の「チーズタルト」280円

 中腹のケーブルカー清滝駅近くにある、お土産物屋や飲食店が集結した施設『高尾山スミカ』へ。リフトやケーブルカーを使って登る前の休憩や、登山中の甘味補給に『天狗屋』の「チーズタルト」が大人気です。


暑い季節は冷たい「冷やしチーズタルト」もあり

 近くの見晴らしの良いベンチに座りながら食べるタルトは絶品。ほのかな酸味と甘さのある濃厚チーズは、北海道・フランス・デンマーク産のチーズがミックスされています。クッキータルト生地はサクサク、特に端がカリカリ。本格派タルトを山の中で食べられるなんて、元気もチャージできますね。

●SHOP INFO
店名:天狗屋
住:東京都八王子市高尾町2181(高尾山スミカ内)
営:10:00~16:30(冬期は16:00)
休:なし(天候等により臨時休業あり)

話題のニューフェイス『高尾さんかく堂』へ


520円

 高尾山口駅周辺では新しいショップが増えています。『高尾さんかく堂』は2024年にオープンしたばかりの店。

 山のかたちを表現した三角の「揚げたてドーナツ」が売りで、味はプレーン以外に小倉あんやカスタード、抹茶、チョコレートがありました。卵の風味たっぷりのカスタードをチョイス。


店の後ろにあるベンチに座って食べられる [食楽web]

 あたたかいドーナツの外側はカリカリで砂糖がジャリジャリ、中はふわふわ。カスタードクリームがたくさん詰まっています。頬張って、砂糖とカスタードの甘さが口の中で広がる幸せを堪能してください。

●SHOP INFO
店名:高尾さんかく堂
住:東京都八王子市高尾町2219
営:8:00~17:00
休:不定休

高尾山の甘いもので外せない『有喜堂 本店』


左手奥にある木陰のベンチを利用できる

 最後は、『有喜堂 本店』へ。明治30年代創業の老舗で、高尾山口周辺に3店舗あります。ケーブル駅から近い昔ながらのお茶屋といった風情の店に寄ってみましょう。

 甘味処もありますが、「高尾まんじゅう」を販売しているお土産屋コーナーを利用しました。


各130円。1個から購入できる

 1日に1万個売れたこともある人気のお土産です。お持ち帰りや食べ歩きもできますが、横にベンチがあり座って食べられます。お茶もセルフサービスでいただけてありがたい!


あんこがぎっしり詰まっている

 白い皮がこしあん、茶色い皮がつぶあんで、こしとつぶ、両方を味わいました。しっとりとした皮があんこを包んでいます。しっとりなめらかなこしあんと、つぶつぶと豆が主張するつぶあんに舌鼓を打てば、歩いた疲れも消えていきました。

●SHOP INFO
店名:有喜堂 本店
住:東京都八王子市高尾町2219


ケーブルカーとリフト乗り場

 年中いつでも登れる高尾山は日帰り旅にもぴったりです。ゆるっと観光をしながらパクり、ハイキングの行き帰りにほおばって……と楽しめる甘味が高尾山には揃っています。休日に、都心からも近いグルメな高尾山ハイキングを満喫しに出かけてみてください。

(撮影・文◎乃々)