夏は恋の季節、そこで過去5万本の記事より反響の大きかった恋にまつわる記事をピックアップ!(初公開 記事は取材時の状況) * * *
夏は恋の季節と言われることもあるが、じつは苦手だという女性も少なくない。せっかくキレイに化粧をしても、暑さでファンデーションがよれたり、アイラインがにじんだりするからだ。髪型も湿気や汗でくずれてしまいがち。
「夏がとにかく大嫌いです」と話してくれたハナさん(29歳・仮名)は、ある失恋のトラウマからこの時季は引きこもってばかりだという。
◆初めての彼氏が超潔癖で…
「私、とにかく汗っかきなんです。それが恥ずかしくて恥ずかしくて。今の彼氏は、とにかく年中引きこもりのゲーマーなんですが、彼の好きなところはそこ! 夏だからってバーベキューやプール、海に行こう! っていうタイプは苦手です。絶対に付き合いたくない」
筆者のまわりをみても「自分は汗っかきだ」と感じている女性は多い。だが、実際は自分が思っているよりも“そこまでではない”人がほとんどだ。そんななか、ハナさんは強い口調で「私の場合は本当にひどいんです!」と言う。
「大学生になって初めての彼氏ができたんです。付き合ったのが6月ぐらいだったのですが、夏になってデートの待ち合わせ場所で、私を見るやいなや『ちょ、おまえ、そんな汗っかきなの?(笑)』って。
それからデートのたびにいじられて。汗拭きシートでこまめに拭き取ったり、汗を吸収するシートを貼ったりしたんです」
◆脱衣所で脱ぎ捨てたTシャツの脇に…
様々な手法で汗を抑える努力をしていたが、それが裏目にも出てしまい、別れに至ってしまったという。
「彼の家に泊まったときにシャワーを浴びたんです。脱衣所に服を置いていたんですが、歯ブラシを取りに来た彼が、私の脱ぎ捨てた服を見て、すごく萎えてしまったらしくて……。それが原因でフラれました」
ハナさんの着ていたTシャツの脇には、汗を吸収するシートが貼ってあったそうだ。
◆お互いにストレスだった
それを見た彼は幻滅してしまったらしいが、彼女が健気な努力をしている、という考えにはならなかったんだろうか。
「彼は潔癖だったんですよね。焼肉屋や焼き鳥屋は相当換気がしっかりしてないと行きたがらないし、香水の好き嫌いも激しかった。自分が汗をかくのも嫌いだし、男女関係なく汗をかいてる人がすごく苦手だったらしくて。あと、私と一緒にいたら多汗症がうつるんじゃないかっていう不安まで出てきたそうで(苦笑)。そこまで言われたら、私も一緒にいたくないと思って別れちゃいました」
2人は秋を迎える前に別れてしまった。ハナさんは常に気を使わなければいけないことに疲れていたが、彼は彼でストレスが相当たまっていたんだとか。
◆病院に相談に行ったが「多汗症ではない」と診断される
「最初に薄ピンクのTシャツを着ていたときの脇汗にドン引きしたみたいで。海とプールにも行ったんですが、私の身体に触れるたびに予想を上回るほどにベトベトしているのが本当にキツかった、と。今までの元カノには、私みたいな汗っかきがいなかったそうで。
その後、私は病院にも相談に行きましたが、代謝がいいだけで多汗症として手術するほどでもないって言われました。元カレにあまりにも散々言われたから、強迫観念がうえつけられてしまっただけでは? とのことでした」
◆現在の彼氏に「汗っかき」と言われたことはないが…
今付き合っている彼氏には、いっさい汗のことを突っ込まれていないというが、念のため対策はしているそうだ。
「グレーやベージュの服は絶対に買わない。なるべくサラっとした素材で、なによりも通気性のいいものを選びます。夏はオシャレなんて一切考えません。あとは、汗ふきシートと持ち運べるミニ扇風機は必須。
それと、急がないこと。私はもともと体育会系で歩くのも早足だったのですが、それも代謝が良くなって汗をかく原因になってしまいそうなので、遅刻しても走りません。ゆっくり歩きます」
たんに元カレが大げさだっただけの気もするが、同じ女として彼女の状況になったら、別れを選択してしまうような気がする。
<取材・文/吉沢さりぃ>
【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720