日本のコミケ 海外の反応

実はマイルズさんは、日本で以前開催されていた「海外漫画フェスタ」に参加した経験があるとのこと。

マイルズさんは「イベントは1日だけで、しかも短時間の開催に驚きました。短い間に多くの準備があり、まるで短距離走のようなイベントでした。それに比べるとTCAFはマラソンのようなものです」と印象を話します。

また「日本の同人誌は完璧な装丁がされていて、どれも美しく輝いていました。これは北米の漫画家が参考にすべき点だと思います」といい、きれいに仕上がった本に感銘を受けたようでした。

海外とは異なる日本のコミック文化を体験したマイルズさん。自身も日本の漫画のファンだそうです。

「8歳の頃に、辰巳ヨシヒロ氏に出会ったのは、素晴らしいことでした」と明かしました。

マイルズさんは、もし日本でコミックイベント開催するとしたら、少し変わった作品やユニークな作品を紹介したいといいます。

また「好きな漫画家の松本大洋氏に、私のポスターを描いてほしい」といい、「TCAFを通して出会った漫画家さんを招待するでしょう」と続けました。

TCAFは毎年、The Japan Foundation Toronto(国際交流基金)の協力のもと、日本人の漫画家を招待しています。

これまでに招待された漫画家は、辰巳ヨシヒロ氏を始め、松本大洋氏や伊藤潤二氏、眉月じゅん氏など。

またイベントの開催中は、デジタルプラットフォームでもアーティストを紹介しているとのこと。

「まだまだ紹介したい風変りで興味深い作品がたくさんあります」とマイルズさんはいいます。

コミックフェスティバルは、アーティストとファンが直接つながれる貴重な場所であり、また新しいコミックの世界を開拓する場所です。

これからもコミックファンにとって重要なイベントであり続けることでしょう。