芝生の庭をDIYでつくる費用

庭を芝生にする際、最も安い費用で済むのは、DIYで天然芝を設置する方法です。

天然芝は、ホームセンターや園芸店のほか、通販でも購入できます。品種にもよりますが、費用は1㎡あたり1,500~3,000円前後が相場。1束9〜10枚のシートで1㎡分、というように束で売られていることが多く、また少し割高になりますが、表土に載せるだけで簡単に設置ができるロール状マットの天然芝も販売されています。

(広告の後にも続きます)

芝生の張り方 6つのステップ


welcomia/Shutterstock.com

庭に芝生を張る方法には主に2種類があります。一つはマット状やシート状に成長している切り芝(ソッド)を用いる方法、もう一つは種まきからスタートして育てる方法です。

ここでおすすめするのは、ソッドを用いる張芝の方法です。すでにある程度成長している苗を使うため失敗が少なく、面積が広い庭全体を覆うのにも時間がかかりません。芝は地下茎で増えるので、芝に侵入してほしくない場所は、あらかじめエッジなどを使って区切っておくのを忘れずに。

また、芝張りに適した時期は、4月から梅雨入り前までと、秋ごろです。庭の作業が比較的少ない冬の間に、土づくりと整地をしておくと作業がスムーズです。

では、芝生の張り方の手順を見てみましょう。

1.芝生を張ることに決めたら、まずは下地となる土づくりを。芝は水はけ(排水)のよい土を好むので、30cmほどの深さを耕して川砂などを混ぜ込みましょう。

2.できるだけ表面が平らになるように整地します。その際、外側が低くなるようにイメージして全体に少し傾斜をつけると水がたまる場所ができません。


Eag1eEyes/Shutterstock.com

3.平らにした地面にソッドを並べていきましょう。その際、間隔を開けて置くと、枚数を減らすことができますが、目地があく分、芝が全体を覆うまでには時間がかかります。芝を並べるときには、一列ごとに半分ずらすなどして切れ目が揃わないようにしましょう。切れ目が揃うとその部分が溝になり、地面が削れやすくなります。


Yatra/Shutterstock.com

4.ソッドを並べ終わったら、上から圧力をかけて地表と根を密着させます。そのまま踏んでもいいですが、板などの上から踏むと均等に圧力をかけることができます。

5.芝生の上から砂や土を足してしっかりすき込み、細かな凹凸や芝生の隙間を埋めます。土を足すときには、土で葉が隠れないように注意しましょう。

6.最後にたっぷり水やりを。根づいていない芝は乾燥しやすいため、2週間くらいは多めの散水を心がけます。

以上で芝張り作業は完了です。芝生がしっかり根づき、庭全体を覆うまであと少し。張ったばかりの芝は、立ち入りは控えたほうが無難です。